期待のU-19日本代表FW、サウサンプトンのトライアル参加に手応え「スピードは通用したかな」

U-19日本代表の高岡伶颯【写真:城福達也】
U-19日本代表の高岡伶颯【写真:城福達也】

高岡伶颯がイングランド2部サウサンプトンのトライアルに参加

 U-19日本代表FW高岡伶颯(日章学園)は4月23日、欧州から帰国直後に羽田空港で取材に応じ、DF吉田麻也(LAギャラクシー)、MF南野拓実(ASモナコ)といった日本人選手もプレーした所縁のあるイングランド2部サウサンプトンから正式に招待されたトライアル参加を振り返った。

 高校3年生になったばかりの17歳の高岡は、イタリア、ドイツ、イングランドと渡り歩き、約1か月間の長期遠征となったなか、サウサンプトンのトライアウトでは「最初の1週間はU-18、最後の1週間はU-21に参加しました。レベルの高さに驚かされました」と、課題と手応えをそれぞれ持ち帰ってきた様子だった。

「体格やフィジカルの部分は、日本よりもひと回り(差が)あるなと。自分の武器はスピードと決定力だけれど、決定力の最後の質では大きい相手を目の前にしてしまうと難しいところもあったが、スピードに関してはフィニッシュに持ち込めていたので通用したかなと思います」

 イングランドでは「まずはデュエルで勝つことが一番求められますね」と振り返った一方、「そもそもの骨格が違うところがあるので、それを考えると、日本人に求められているのはすばしっこいアジリティーだったりする」と、日本人ならではの戦い方や評価基準にも見解を述べた。

「(体格が似ている)久保建英選手はドリブルという武器が世界で通用しているので、自分も武器を磨きながら、課題を克服していきたい」と、イングランド遠征で手にした収穫に向き合いつつ、まずやるべきことについて質問された際は「食べることが一番かな(笑)。日本人は身体も小さいので、少しでも大きくならないと」と高校生らしいお茶目な笑顔も覗かせていた。

 イングランド滞在中は4月13日のプレミアリーグ第33節ボーンマスvsマンチェスター・ユナイテッド、4月20日のプレミアリーグ第34節ウォルバーハンプトンvsアーセナルなどを現地観戦したとのことで、「ピッチにいる全員が上手すぎて、逆にどの選手が印象に残ったとか評価も持てなかった」と驚きを抱きながらも、将来的にこの舞台でプレーしてみたいかと尋ねられると、「もちろんです」と力強く答えていた。

 昨年11月に開催されたU-17ワールドカップ(W杯)ではグループリーグのポーランド戦、アルゼンチン戦、セネガル戦の全試合で得点を上げ、3戦4発で日本の決勝トーナメント進出の立役者となった高岡。17歳ながらすでにJリーグからは複数のクラブから正式オファーを受けている状況にあるなか、国外挑戦も含め、期待の新星が最終的にどのような決断を下すのか、今後の動向に注目が集まりそうだ。

(城福達也 / Tatsuya Jofuku)



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