【ドーハ22日=佐藤成】U-23(23歳以下)日本代表が、パリオリンピック(五輪)切符を争うアジア最終予選を兼ねた大会第3戦で韓国と対戦し、0-1で敗れた。

日本を率いる大岩剛監督(51)は、19日のUAE戦から先発メンバーを7人入れ替えて韓国戦に臨み、GK山田大樹(22=鹿島アントラーズ)を除き、フィールドプレーヤー全員に大会を経験させた。「内容はともかく結果勝ちたかった」といいつつ「選手達もいろいろ試しながらやってくれたので、評価していいかなと思います」と収穫を口にした。

相手の5バックは予想外だったといい、前半の停滞感について「狙うべきことは言ったが、暑さと、普段コンビネーションをやれていないのが少しだけ出ちゃったのかな」と振り返った。

後半には主軸を次々と投入し、多くのチャンスを作ったが、最後、決めきれなかった。初戦で退場者が出るアクシデントはあったものの、1次リーグ3戦でアタッカー陣が無得点で終わった。「チャンスをたくさん作っているので、あとは自信をもって足を振る、飛び込むとか、相手との駆け引きとか、いろいろなシチュエーションの中でジャッジがある。背中を押せるようにアプローチをしたい」と準々決勝以降を見据えた。

決勝トーナメントの最初の相手は地元カタールに決まった。負ければ終わりの一発勝負が始まるが、やるべきことは変わらない。「我々がやってきたことを、自信をもってやるということ。分析からストロングとウイークを伝えること。我々の90分をどうプランニングしていくかを伝えたり、そういうところにフォーカスしたい。メンタルも重要になるけど、自信を持たせる送り出し方をしたいなと思います」と継続の重要性を強調。ロッカーでは改めてチームの目標を確認し、引き締めを図ったという。

修正力はチームの強みの1つだ。3月の強化試合では、マリ戦に1-3で敗れたものの、中2日で迎えたウクライナ戦で2-0で勝利を収めた。「我々が分析を元にパターンを伝えるけど、想定外が起きたとき選手たちがどうジャッジをして変えていくか。そういうものは、この2年間やってきたもの。自信を持って選手達は発揮してほしいなと思います」と期待した。

【U23日本代表】日本0-1で韓国に敗れ2位通過 準々決勝は開催国カタールと対戦/ライブ詳細