Jリーグ 北海道コンサドーレ札幌

札幌復帰へ前進?ディナモ・ザグレブ金子拓郎が「信頼失う」と酷評されたワケ

金子拓郎 写真:Getty Images

 北海道コンサドーレ札幌からクロアチア1部ディナモ・ザグレブへ期限付き移籍中のMF金子拓郎には、2023/24シーズン終了後に札幌へ復帰する可能性が浮上。クロアチア国内メディアが同選手の序列低下を伝えている。

 ミハイロ・ペトロヴィッチ監督のもと、札幌の攻撃陣に欠かせない選手として活躍していた金子。昨年7月にディナモへ買い取りオプション付きの1年レンタルにより加入すると、クロアチア1部リーグ中断期間前の昨年12月までは1ゴール5アシストをマークしていた。しかし、今年1月以降はリーグ戦ほぼ全試合スタメン出場もゴールアシストともにゼロ。2月23日に行われたUEFAヨーロッパカンファレンスリーグ2ndレグのレアル・ベティス戦における同点ゴールを最後に結果を残せず、今月17日開催のリーグ戦(対NKヴァラジュディン)では後半途中からプレーした。

 金子については、クロアチアメディア『germanijak』は今月12日に「彼は昨年秋に素晴らしいパフォーマンスを見せていた。ベティス戦でゴールを決めて、チームをベスト16へ導いた時点では、春には主力選手のひとりになり、来季もディナモでプレーするということに、もはや疑いの余地はなかったが、レギュラーから控え要員になった」と伝えていた。

 すると同メディアは16日にも「金子はディナモで春のヒット作になるはずだったが、完全に負けてしまった」と、金子の現状を特集。同選手は今月13日のHNKゴリツァ戦で、「3-5-2」の右ウイングバックで起用されたが不発に終わっただけに、「金子はどんどんセルゲイ・ヤキロヴィッチ監督からの信頼を失う。ゴリツァ戦はMFダリオ・シュピキッチのコンディション不良により再びチャンスが回ってきたが、またもや無駄にした。次節ではベンチに戻る可能性がある」と、日本人MFに厳しい視線を送ると、NKヴァラジュディン戦ではシュピキッチが金子に替わってスタメン出場している。

 なお、同選手の去就については、クロアチア紙『sportske novosti』が今月11日にクラブの財政が潤沢ではない可能性を指摘した上で、「ここ最近のパフォーマンスは、買取金額に見合うだけのものではない」と札幌復帰の可能性を報道。ディナモは札幌にレンタル料として40万ユーロ(当時約6200万円)を支払っているが、110万ユーロ(約1億8000万円)の買い取りオプション行使には消極的とみられる。