Jリーグ 徳島ヴォルティス

J2最下位の徳島を退団。西谷和希の移籍先決定?清水・乾貴士と共通点も

西谷和希 写真:Getty Images

 明治安田J2リーグで最下位に沈み、今月はじめにかけて吉田達磨監督の解任、岡田明彦強化本部長の辞任、MF島川俊郎の現役引退を公式発表した徳島ヴォルティス。今月4日にはMF西谷和希も契約解除により退団したが、同選手に新たな動きがあったかもしれない。

 徳島は昨年夏にベニャート・ラバイン監督を解任し、吉田氏を招へい。スペイン人路線のもとでポゼッションサッカーのスタイルを培ってきただけに、西谷は吉田前監督の戦術に異議を唱えていた模様。一部で全体練習からの除外が報じられたほか、先月14日にはインスタグラムで「ヴォルティス本来のスタイルを取り戻すことが勝つための道しるべになります。ヴォルティスのスタイルこそが最高で最強です。自信を持って堂々と言えます。必ず取り戻します。そのためにも自分のできることを全力でやり続けます」と投稿していた。

 “吉田派”と“反吉田派”の分裂も噂される中、徳島は先月30日に行われたザスパ群馬との“裏天王山”で敗れて、最下位に転落。吉田監督の解任にくわえて、岡田強化本部長、島川、西谷もチームを去った。

 徳島は西谷の退団を今月4日に公式発表しているが、16日時点でも日本サッカー協会(JFA)の移籍リストに同選手の名前は掲載されておらず。自由契約となった選手は原則掲載されるが、選手側とクラブが合意した場合には非掲載にすることも可能。Jリーグ第2登録期間(ウィンドウ)開始日である7月8日以降のプレーを見据えて、すでに移籍先候補のクラブと交渉を進めている可能性が考えられる。

 第1登録期間終了後にチームを去り、第2登録期間開始後に他クラブの一員としてピッチに戻ったJリーガーと言えば、元日本代表MF乾貴士(清水エスパルス)が記憶に新しい。同選手は一昨年4月5日の柏レイソル戦で途中交代の際に小菊昭雄監督との握手を拒否。指揮官との関係修復が困難となり、6月に契約解除でC大阪を退団すると、ファジアーノ岡山での練習参加を経て、7月22日に清水加入が正式決定していた。