アルビレックス新潟の大卒ルーキー、DF森璃太(22)がデビュー戦で勝利に導く。

17日のYBCルヴァンカップ2回戦のアウェーJ2いわきFC戦に向け、16日は聖籠町での最終調整に参加。「(公式戦デビューに向け)緊張というより、楽しみという思いが一番にある。良さを発揮し、自分がどういった選手なのかを証明したい」と決意を示す。

ルーキーながらチーム1のスプリント力を誇る韋駄天(いだてん)は、両サイドバックの位置から勢いよく前線に飛び出して攻撃を活性化させる。リーグ戦は3日の第6節ジュビロ磐田戦、13日の第8節北海道コンサドーレ札幌戦でベンチ入り。だが、出番はなかった。「試合がオープンな展開になる中でも名前を呼ばれなかった。力不足を感じた」。悔しさはいわき戦にぶつける。「自分が今できることを最大限に発揮して勝利に貢献する」と誓う。

川崎フロンターレU-18から早大に進み、大学4年間で走り方を研究。腿(もも)を高く上げる独特のフォームで突き抜ける走力を身につけた。両足キックの精度も高く、大学4年時には関東大学リーグ2部のアシスト王(11アシスト)に輝いた。セットプレーのキッカーも務めるチャンスメーカーは「(セットプレーを)蹴る機会があればいいボールを配球したいし、クロス、シュートと自分のストロングを出して行きたい」とイメージする。

新潟は直近のリーグ戦5試合で3分け2敗と勝ち星から遠ざかる。停滞感から脱却するには新しい刺激、新戦力の躍動が必要不可欠だ。「新卒の自分に求められてることはフレッシュさみたいな部分だし、出さなくてはならない部分。いわきに勝って勢いをつけ、リーグにつなげる」。ダイナミックにタッチライン際を駆け上がり、チームに新風を吹き込む。【小林忠】

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