開幕7戦無敗で3位のセレッソ大阪は、次節13日に川崎フロンターレ戦(ヨドコウ)に臨む。首位町田、2位広島を含めた結果次第で、20年7月以来となる首位浮上の可能性がある。

小菊昭雄監督(48)は10日、大阪市内で行われた公開練習後に取材に応じ、クラブ設立30周年の今季に、開幕からのクラブ無敗記録を更新し続ける現状へ、心境を明かした。

「チームが30年の歴史を刻んでいく上で、こういう記録を伸ばせているのは誇らしいこと。選手、スタッフの頑張りのおかげ。それは続けていきたいし、勝ちながら継続したい」

昨季途中から本格採用した4-3-3システムが安定し、攻撃力アップを最優先に掲げた今季は全7試合で先制点をマーク。押し込まれた守備の時間帯も意思統一が図れ、スキが見当たらなくなった。

故障で離脱していたMF香川真司(35)、MF清武弘嗣(34)は既に完全合流しているものの、現在の充実した選手層では、川崎F戦のベンチ入りは難しいとみられる。

「もちろん、チームも(いい方向に)流れているので、そこは彼らのコンディション、あとは競争に(勝ち抜くことに)尽きる。どの選手も勝ち取らないといけない。2つをクリアした時、初めて試合(出場)が見えてくる」

川崎Fには一時、苦手意識があったC大阪だが、21年11月の負けを最後に、最近の公式戦は6戦不敗(3勝3分け)と圧倒。だが、指揮官に油断は一切ない。

「(現在15位でも)川崎Fは川崎F。伝統のパスワークに個の力が加わり、内容的には素晴らしい。我々は最高の準備をしないと勝てない相手」

勝者のメンタリティーがチーム内に浸透してきたC大阪は、さらなる上昇を目指す。