ガンバ大阪が3試合連続ノーゴールで今季初の連敗を喫した。

FW宇佐美貴史(31)が中心となって度重なるチャンスを作り、横浜F・マリノスの11本を大きく上回る21本のシュートを放ちながらも、ゴールネットを1度も揺らせなかった。

ダニエル・ポヤトス監督(45)は試合後の会見で「マリノスを上回ることができていたと思うし、良い試合展開だったと思う。チャンス数、相手陣地でボールを持つ、支配するという点では確実に上回ることができた」と話し、攻撃姿勢を貫いた戦いには一定の評価をした。

その一方で「マリノスはアンデルソン・ロペスがワンチャンスをモノにしたが、自分たちはチャンス数があっても決めきれなかった」と自軍のフィニッシュ精度の低さに肩を落とした。

この試合を前に指揮官は「エゴを捨てること」が重要だと話していた。その点については「改善できていたと思う」とし、選手の意識の変化を感じた様子だったが、今後も「その瞬間で選手がベストな判断をしていくこと」と継続することを求めた。

DF中谷進之介(28)は試合を振り返って「札幌戦は負けるべくして負けたというか、やりたいこともやれず、消極的なプレーで負けたけど、今日は気持ちも入っていたし、チームとして前向きにやろうというところで負けてしまった。チャンスがあったからこそ失点が悔やまれる」と反省の弁。それでも自分たちが見せた試合内容には手応えも得ており「軸は変えちゃいけない。連敗になったけど、信じ続けるというか、崩れずやり続けるしかない」と前を向いた。