セレッソ大阪のDF舩木翔(かける、25)が10日、次節13日の川崎F戦(ヨドコウ)へ向けて「特別な日なので、勝利が自分にとって一番のプレゼントになる」と、26歳の誕生日当日のリーグ戦に必勝を誓った。

現在4勝3分けで3位につけるC大阪。その快進撃の立役者の1人が、本職の左サイドバックではなく、故障者の関係で、開幕から慣れないセンターバック(CB)で全7戦にフルタイム出場するレフティーの舩木だ。

「CBをやっているので、0に抑えるにこしたことはない。(サポーターから川崎F戦で)バースデーゴールを取ってくださいと言われたが、まずは守った上での話」

守備最優先を掲げるが、J1通算49試合3得点。2年前のホーム川崎F戦では同点弾を決め、「(得点への)いいイメージはある」という。今季は3月30日の湘南戦で得意のヘッドで値千金弾を記録し、3連勝へと導いた。攻守ともに飛躍の1年を迎えた。

湘南戦の活躍で、一気に有名になったのが“おしゃれネイル男子”の素顔。昨年結婚したネイリストの夫人に、おしゃれを目的に、ネイルをしてもらうのが趣味になった。

この日の練習後、初披露したのは、チームカラーと現在の季節に合わせた“桜バージョン”。クラブ愛は常に強く、過去には大一番の試合前に髪の毛をピンク色にしたが、今はネイルの桜色がその心意気を示している。

「(川崎F戦も)1試合といえば、1試合、そこは集中しつつ臨みたい。1歩1歩、努力し続けていければいい」

年代別日本代表の経験は多く、19年にはU-22日本代表としてトゥーロン国際大会(フランス)に主力で出場。学年は1つ下になる舩木も、いわゆる“三笘世代”の1人だった。伸び悩んだ時期こそあったが、今は優勝争いをするクラブで正真正銘のレギュラーになった。C大阪の初優勝の原動力になれば、悲願のA代表入りも見えてくるかもしれない。