ラフプレー連発に中国ファンも擁護できず 一発退場判定に同意「故意でないなら技術が低すぎ」

シンガポールに対する中国のラフプレーが物議【写真:ロイター】
シンガポールに対する中国のラフプレーが物議【写真:ロイター】

リ・ユァンイはハードタックルで一発退場…相手選手は負傷退場へ

 中国代表(FIFAランキング88位)は、3月26日にホームの天津で行われた2026年北中米ワールドカップ(W杯)アジア2次予選第4節でシンガポール(同165位)を4-1で破った。そのなかで、MFリ・ユァンイが一発退場となり、中国国内でも反響を呼んでいる。

 この試合、中国がFWウー・レイ、FWフェルナンジーニョのゴールで2-1とリードして迎えた後半34分にMFリ・ユァンイがシンガポールMFジョエル・チョウへのタックルがそのまま相手の足を蹴ってしまい、危険なプレーとみなされて一発レッドカードで退場となった。

 チョウはこの後プレー不可能になってしまい、シンガポールはすでに交代枠を使い切ってしまっていたため、中国だけでなくシンガポールも10人になった。試合はその後中国が2点を追加したが、シンガポール代表の小倉勉監督も「10人になり、ゲームプランが崩れた」と試合への影響を認めた。

 中国大手メディア「SOHU」などによれば、リ・ユァンイは退場に関して、「リードを守るために必死になっていた、冷静になるべきだった」と反省の弁を述べた。MFガオ・ティアンイーは、「彼の退場に責任を感じる。その前に自分がパスミスをしたからだ」と擁護している。

 中国人ファンたちも「あれは退場だな」と判定に同意する意見が多く、「リのタックルが故意に足を狙ったのでなかったら、技術レベルが低すぎる」との意見も見受けられた。

 一方で、「前の試合で、シンガポールにも退場になるべき判定があった」など、審判の判定およびビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)を使用しないアジアサッカー連盟(AFC)への不満の声もあった。

 ただ、中国メディアは最終的に勝利したこともあり、退場への批判よりも、一発退場のリ・ユァンイはもちろん、今予選5得点のエースFWウー・レイも累積警告で出場停止となり、代役探しに注目が向けられている。

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