北海道コンサドーレ札幌MFスパチョーク(25)が28日、チームに合流した。

タイ代表活動を終えて、再来日。疲労を考慮し、ピッチで軽く体を動かして調整した。21日にアウェー、26日にホームでW杯アジア2次予選韓国戦に臨み、2試合フル出場した。結果は1分け1敗。FIFAランク101位のタイにとって、同22位の韓国は格上。敵地で貴重な勝ち点1を手にして「厳しい相手。十分な結果だった」と振り返った。

代表活動参加中に悲しい知らせがあった。ホーム韓国戦前日の25日、母方の祖父リンさんが病気で亡くなった。80歳だった。小さい時に実父を亡くしたスパチョークにとっては「おじいちゃんが育ててくれた」と語る存在。27日に母国での葬儀に参列し、お別れしてから日本へ移動した。「プロ契約を喜んでくれた」と懐かしむ。さらなる活躍を天国に捧ぐ。

30日にはアウェー・ヴィッセル神戸戦(ノエスタ)が待つ。ハードな日程だが「試合できます。チャンスがあれば」と、出場へ意欲を示す。チームは開幕から1分け3敗で得点1。攻撃の改善が課題だ。昨年同会場で得点を挙げているタイ代表は、昨季J1覇者との対戦へ、「みんなプレッシャーがかかっている。神戸戦で点を取れれば解決できるんじゃないか」と、打開のゴールを狙う。【保坂果那】