藤枝順心高のGK菊地優杏とMF下吉優衣が卒業式でプロでの再会を誓う

スポーツ報知
卒業証書を手に笑顔を見せる藤枝順心・菊地と下吉(右)

 藤枝順心高の卒業式が3日、同校で行われた。昨夏の高校総体と今年1月の選手権で全国2冠を達成したサッカー部の3年生も最後の1日を迎え、GK菊地優杏(18)=WEリーグ・INAC神戸=、MF下吉優衣(18)=同・新潟レディース=がプロでの再会を誓い合った。

 晴れやかな表情で、恩師、友人、校舎に別れを告げた。卒業証書を手にした下吉は「2冠を達成できたことが一番の思い出」。菊地も「毎日自主練したり、走りはきつかったけど優勝できたから頑張って良かった」と笑った。早朝6時半から始まる厳しい練習の日々は、選手権2連覇など輝かしい成績となって返ってきた。

 共にINAC入りするFW久保田真生(18)、FW辻沢亜唯(18)はこの日、U―20女子アジア杯出場のため不在だったが、同部から4人がWEリーグ入りする。2月から所属チームで練習に合流しており、下吉は「レベルは高いけど、できるだけ早く試合に出て得点につながるプレーをしたい」と意欲的。パリ五輪出場を決めたなでしこジャパンの正GK山下と同僚となる菊地も「見て学びたい。ワクワクします」と胸を躍らせた。

 今後は互いがライバルになる。菊地が「優衣はキックの精度が高いし相手としてやっかい。対戦できるのは楽しみ」と話せば、下吉も「相手にするのは嫌だけど、2人で成長していきたい」と宣言。厳しい舞台で経験を積み、いずれはなでしこの一員になってみせる。(武藤 瑞基)

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