J1札幌 昨年チーム得点王のMF浅野雄也がスタメンに帰ってくる!

スポーツ報知
ボールを要求する札幌・浅野(カメラ・砂田 秀人)

 J1北海道コンサドーレ札幌MF浅野雄也(27)が、今季初の先発ピッチに立つ。札幌は28日、熊本・大津町で紅白戦を行った。24日の開幕・福岡戦は途中出場だった浅野だが、2日連続で主力組の右ウィングバックに入った。加入1年目の昨季はチーム最多の12得点を挙げるも、今年は1次沖縄キャンプ中に左太ももを痛めた影響で、2年連続の開幕スタメンは逃した。好物のカレーも断って状態を整えてきた成果は、ひとたたきして臨む3月2日の鳥栖戦で、結果という形で示す。

 札幌の23年トップスコアラーが、スタメンに帰ってくる。浅野が2日続けて主力組の右WBを務め、28日の紅白戦では、中央に入って来て最後の得点も決めた。「コンディション、バッチグーです」。明るい言葉に確かな復調が感じられた。

 札幌1年目の12得点から更なる上積みを目指す今季。沖縄キャンプの練習試合2戦目となった1月24日のJ1川崎戦で、左太ももを肉離れした。全体練習合流は今月20日。後半15分から出場した開幕・福岡戦は、実に1か月ぶりの実戦だった。「試合勘は、若干、取り戻せない部分はあった」と振り返りこそしたが、「僕と(鈴木)武蔵君が出てから、攻撃時にボールを持つ時間も増えたので。開幕というガチガチになる中で1試合経験できたのは良かった」。結果は0―0も、前進の手応えを得ることができた。

 早期復帰へ、万策は尽くしてきた。14日から熊本キャンプが始まったが、好物のカレーは断ってきた。「ビュッフェにもあるし、めっちゃ食べたいけど、太っちゃうのでやめてる」。鶏肉の皮も取って食べるなど、脂ものも避けてきた。自己管理は徹底する一方で、キャンプに参加している練習生の高校生に、休日前に声をかけて夕食をご馳走する配慮も。いい雰囲気づくりのために力を注いできた。

 鳥栖戦では、初勝利だけを狙いに定める。札幌同様、運動量と切り替えの速さを持ち味とする相手との対戦に「打ち合い、上等です」とほほ笑みながら「それが僕たちの良さでもある。そういう試合を制して勢いに乗っていきたい」と表情を引き締めた。思い描く勝ち点3に不可欠な今季のチーム初弾に向けて「第1号、頑張りたい」と意を強くした。好物を我慢している浅野にとって楽しみにしているのが「妻の手料理」。札幌に帰った際の晩さんで祝杯を上げるべく、自らゴールをこじ開ける。(砂田 秀人)

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