金沢ゴーゴーカレースタジアムのオープニングマッチでJ3富山が快勝「狙い通りにできた」

スポーツ報知
試合後に横断幕を掲げてピッチを一周したJ3富山の選手たち

◆オープニングマッチ 富山4-1金沢(18日・金沢ゴーゴーカレースタジアム)

 金沢ゴーゴーカレースタジアムのオープニングマッチが開催され、J3カターレ富山は4-1でツエーゲン金沢に快勝した。前半に中京大から新加入のFW碓井聖生(22)が2連続ゴール。後半はPKで失点したが、2ゴールを追加して注目の“北陸ダービー”を制した。小田切道治監督は「最高の雰囲気の中、狙い通りにできた。(PKで失点も)崩れることなく、立ち直せたのは成長です」と振り返った。

 立派な観客席を備える新スタジアムが華々しく完成した一方で、ゴール裏のビジター席は手すりが2列並んだだけの質素な作り。屋根はなく、すぐ後ろは芝生となっている。ピッチまで7メートルの近さで臨場感は満点だが、チームフラッグも振れない状況だった。“アウェー感”満点の席となっていたが、サポーターは最後まで全力で声援を送って選手を後押しした。

 その熱烈な応援に、選手も応えた。後半にだめ押しゴールを決めたのが、新加入のFW松本孝平(29)だ。3点目を決めると、迷わずに富山のゴール裏に走り込んで、ずらりと並ぶサポーターと歓喜のハイタッチ。「金沢のホームグラウンドですが、富山のサポーターが端っこに追いやられている感じで。距離も近く、ファンサービスをしたいと思っていたので気持ちよかったです」と松本。サポーターも大喜びし、チームもさらに勢いづいた。

 試合後、富山のサポーターは「北陸のフットボールを共に熱く盛り上げよう!」と横断幕を掲げてエールを送った。小田切監督は「北陸の2チームがJ3を代表するチームになり、被災地に勇気や元気を与えられるようにしたい」と決意。注目の北陸ダービーで切磋琢磨(たくま)し、共にJ2復帰を目指す。(中田 康博)

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