なでしこ五輪切符を代表シェフがアシストだ…アウェー北朝鮮戦開催地未定も同行

スポーツ報知
始まった事前合宿でボール回しをする、なでしこイレブン(カメラ・宮崎 亮太)

 サッカー女子日本代表「なでしこジャパン」がパリ五輪アジア最終予選・北朝鮮戦(24日・開催地未定、28日・国立)に向け、国内組中心の事前合宿を13日、千葉市内で開始した。アウェーの第1戦開催地が、10日を切っても決まらない異例の事態だが、代表シェフの西芳照さん(62)は同行することが判明。どこに行くか分からない状況でも、食事でリラックスできるとなれば、パリ切符獲得へ大きな後押しとなりそうだ。

 昨夏の女子W杯(オーストラリア、ニュージーランド共催)でイレブンの胃袋を支えた西シェフが、開催地がどこになっても腕を振るう。DF高橋はな(23)=三菱重工浦和=は、メンバー選出後に同行を伝え聞いた際「本当ですか? うれしいです! 勝つしかないですね」と小躍りしていた。

 選手がコンディションを整える上で、アウェーでの食環境は極めて重要だ。さらにコミュニケーションを取る貴重な機会でもある。GK田中桃子(23)=日テレ東京V=は「遠征先では現地の小麦粉が合わなかったりすることもある。西さんはグルテンフリーにしてくれるなどの気遣いもしてくださる」と効果を力説する。24日の初戦まで10日を切ったが、どこに行くか不明な状況。それでも食の心配をしなくていいのは心強い。食材の持ち込みが可能かなどは、行き先が決まり次第検討するが、西氏はこれまでも現地調達の食材を使った料理もこなしている。

 池田太監督(53)は体調不良のDF清家貴子(27)=三菱重工浦和=をのぞく国内組中心の11人で始まった合宿初日を終え「やることは変わらないので、自分たちにフォーカスして準備をしながら、集中してきたい」と説明した。12年ロンドン大会以来の自力五輪出場権獲得へ総力を尽くす。(田中 孝憲)

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