J1札幌 新加入のDF家泉怜依が合流…右膝痛で出遅れるも対人強さ武器に「開幕スタメンを狙いたい」

スポーツ報知
浮き球のパスを出す札幌・家泉(右)(カメラ・砂田 秀人)

 J1北海道コンサドーレ札幌に今季加入したDF家泉怜依(24)が、巻き返しへの一歩を踏み出した。沖縄キャンプ中の札幌は4日、金武町で調整。1月22日に右膝痛を発症し別メニュー調整していた家泉が、全体練習の輪に加わった。「もう大丈夫。プールばっかりだったので、サッカーできるのが楽しい」。笑顔で復帰できた喜びを口にした。

 J2いわきから札幌の一員になったが、キャンプ7日目で離脱を余儀なくされた。「言われていることを頭では理解できるようになってきた」とミハイロ・ペトロヴィッチ監督(66)の教えを体に染み込ませていた時期だけに、「ちょっとやる気がなくなった時もあった」と心が沈みかけたが、焦りはなかった。「J2から来たのだしできないのは当たり前。スタメン取れればすごいくらいの感覚でいる」。今の立場を冷静に見ながらも「その中でも開幕スタメンを狙う気持ちは持ちながらやっていきたい」と志高く、歩を進めていく。

 185センチ、85キロの屈強な体の通り、持ち味は「対人やヘディングの強さ」。流通経大2年時まで「筋トレはやっていなかった」が、細身だった自己のレベルを上げるために開始。いわきで磨きをかけ今のスタイルにつなげた。「札幌はうまい選手は多いが、自分のような選手は岡村選手だけ。彼に何かあった時に代われるのは自分だと思っているし、強みの部分では負けたくない」。昨季31試合に出場したDFリーダーに追いつくべく、取り組んでいく。

 10日のJ1鳥栖戦との練習試合で、実戦復帰を予定する。「体は全然いけるので」。沖縄キャンプ最終日、家泉が新たなスタートラインに立つ。

(砂田 秀人)

  ◆家泉 怜依(いえいずみ・れい)2000年1月20日、香川県出身。24歳。地元の藤井学園寒川高から流通経大に進み、22年に当時J3のいわきに加入。今季、札幌に完全移籍した。J2通算39試合出場2得点、J3では33試合1得点。22年にJ3のベストイレブンに選出されている。185センチ、85キロ。利き足は右。背番号15。

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