J2清水 主力組がキャンプ初戦で山形に不発…秋葉監督献身を評価しつつも「タイミングが合ってない」

スポーツ報知
前半、DFの間からシュートする清水・北川(中央)(カメラ・武藤 瑞基)

▽練習試合=45分×3本、30分×1本 清水 3-1 山形(4日、鹿児島・ふれあいスポーツランド)

 J2清水エスパルスは4日、鹿児島市内でJ2山形と練習試合(45分×3本、30分×1本)を行った。今キャンプ初戦は2本目25分まで主力が出場し、0―0。相手の堅守に苦しみ、今季初の同カテゴリー対決は不発に終わった。メンバーを入れ替えた3本目以降に若手が躍動して勝ち越した。J2藤枝MYFCは同日、鹿児島・霧島市内でキャンプ最終戦としてJ3松本と対戦(40分×4本)し、3―3で引き分けた。

 結果を残せないまま時間は過ぎた。実質的キャンプ始動から4日目で設けられた一戦。主力組は約70分プレーし、無得点のまま退いた。秋葉忠宏監督(48)は「うまくいかない中でもじれず、献身性が見えた。メンタル的タフさを感じた」と一定の評価を与えたが、昇格争いのライバルに開幕前段階でダメージを与えることはかなわなかった。

 三保では高校生、JFL、J3を順調に下してきた清水だが、同カテゴリーは甘くなかった。1本目は山形の組織的守備にスペースを消され、指揮官が「タイミングが合ってないところがあった」と指摘した通り、ラストパスも呼吸がずれて仕留めきれないシーンが続いた。

 1トップで先発したFW北川は「いい形になっている、だけでは勝てない」。2本目はプレスがはまり、敵陣でプレーする時間帯も増したが、ゴールは遠かった。新加入でボランチに入ったMF中村は「課題が見つかったことをプラスに考えていく」とうなずいた。

 カウンター対応など守備では収穫もあっただけに、攻撃の物足りなさを改善したいところだ。次はキャンプ最終日の10日にJ1磐田とダービーを予定している。試合のない中5日は昨季からの既存メンバーと新加入組のさらなる融合を進められるかが焦点となる。「去年は勝ち点1、1ゴール、1分といった差で悔しい思いをしている。今年はそういうことがないようにこだわっていく」と北川。開幕(25日熊本戦、アウェー)まで3週間、さらにギアを上げる必要がある。

(武藤 瑞基)

 〇…練習生として参加しているユースのMF西原源樹(17)が見せた。3本目9分、ドリブルからシュートし、相手がこぼした所に詰めてゴール。同13分にもクロスを右足でねじ込み、1月末の相模原戦に続く1試合2発をマークした。「自分で(相手を)はがして取れたのは良かった」。今季はユースのプレミアと自身の進路の“W昇格”を目指す1年。「成長していければ」と意気込んだ。

サッカー

×