横浜FM、3位から逆転!首位で1次リーグ突破 今季で退任マスカット監督「選手、チームを誇りに思う」

スポーツ報知
後半12分、ゴールを決めた横浜FM・アンデルソンロペス(右から2人目)らは喜びのゆりかごダンス(カメラ・頓所 美代子)

◆アジア・チャンピオンズリーグ1次リーグ▽第6戦 横浜FM3―0山東(13日、横浜国際総合競技場)

 G組3位の横浜FMはホームで山東(中国)に3―0と快勝した。FWエウベルらブラジル人トリオがそろい踏み、勝ち点を12に伸ばした。仁川(韓国)、山東と同勝ち点で並ぶ混戦となったが、横浜FMは3チーム間の直接対戦成績により、逆転で首位に立ち、1次リーグ突破を確定させた。日本勢は川崎、J2の甲府を合わせた3チームが来年2月からの決勝トーナメントに進んだ。

 3発快勝で締めくくり、アジア頂点への道をつないだ。G組3位だったが、勝ち点12で並ぶ3チーム間の成績で首位に立った。今季限りでの退任が発表されているマスカット監督(50)は、「選手、チームを誇りに思う。自分たちのやるべきことをやった結果」と集大成となるシーズン最後のゲームに胸を張った。

 3位につける横浜FMは、2点差以上での勝利が求められる状況。それでも指揮官は「全く怖がる必要はない」と自信を持っていた。5バックで守備を敷く相手に前半は苦戦しつつも、終了間際にFWエウベルがDF2人と競り合いながらねじ込んで先制点。後半12、19分に加点した。守備陣も最後まで集中して完封。1得点1アシストのエウベルは「最後勝って監督を送り出したかった」とチーム一丸で白星をもぎ取った。

 退任にあたり、指揮官は「マリノスの試合を見にいくことは、エキサイティングで攻撃的でより多くのゴールを生むサッカーを見られること。強いクラブのアイデンティティーがある」と貫いてきたスタイルを誇り、攻撃的サッカーを継続する重要性を説いた。リーグタイトルを逃し、未勝利の直近公式戦3戦は計2得点だったが、存分に“らしさ”を発揮した。(小口 瑞乃)

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