なでしこ18歳・谷川萌々子、ブラジル遠征から帰国「紗希さんに負けないぐらいになっていきたい」

スポーツ報知
帰国して取材に応じるなでしこジャパンの谷川萌々子

 ブラジルとの2連戦で敵地に遠征していた「なでしこジャパン」の国内組とシーズンオフに入った米国でプレーする選手が6日、欧州経由の航空機で羽田空港に帰国した。18歳で初選出され、1勝1敗に終わった2試合で途中出場したMF谷川萌々子(JFAアカデミー福島)が、熊谷紗希主将(33)をお手本にさらなる成長を誓った。

 「紗希さんに負けないぐらいになっていきたい」初めて代表メンバーとしてプレーし、谷川の目標はより明確になった。今夏の女子W杯ではトレーニングパートナーとして帯同した。多くのことを吸収し、今回は初めて代表メンバーとして参加。「初めて(試合に)出た時はすごく緊張したんですけど、仲間や選手たちがいろいろ声をかけてくれたので、あまり気負わずにプレーしてきた」と振り返った。

 1戦目ではアンカー、2戦目ではダブルボランチで、ともに熊谷との交代でプレーした。18歳だが、ブラジルのA代表相手にも当たり負けしない体幹の強さが目を見張った。「ぶつかるという部分では負けているとは感じなかったんですけど、全体を通してのスピードがまだ足りない」と実感。「連続的な動きだったり、ピンチやチャンスの時に、ギアを変えられるように。スピード変化をもっと出せるような体作りをしていかないといけないと思いました」と具体的な課題を挙げた。

 23年はW杯サポートメンバー入りし、杭州アジア大会では金メダル獲得に貢献した。目標だったなでしこジャパン入りと、大きく飛躍した。女子高校生活最後の1年を「濃い1年」と振り返った。

 そして来年に向け「最終予選に選ばれたい」ときっぱり。熊谷とポジションと争うことになるが「紗希さんから今回もいろんなことを学ぶことができましたし、紗希さんに負けないぐらいになっていきたいなという風に思います」と頼もしく口にした。

 24年は、U―20アジア杯、その先にはU―20女子W杯も控えている。「もちろん上のレベル(=なでしこ)でやれたら嬉しいですし、そこで自分も結果を残すが一番」と高い目標を掲げ、昨年のU―17W杯で、優勝したスペインに準々決勝で敗れた悔しさもある。「U―20でやり返したいな、という気持ちもあります」と雪辱の思いも明かしていた。

サッカー

×