J2アルビレックス新潟は21日、急性白血病から復帰を果たしたDF早川史哉(25)とプロA契約締結したことを発表した。13日の愛媛戦に出場したことにより、同条件である出場900分を超えた。

16年に急性白血病と診断され、長期にわたる治療を受け、10月5日の鹿児島線で復帰した早川は、愛媛戦でフル出場したことにより、通算944分出場。プロA契約の条件をクリアした。クラブを通して「たくさんの方々からサポートをいただきながら、ひとつの区切りを迎えられたことを率直にうれしく思っています」と、感謝のコメントを発表した。

U-15から各年代の日本代表に選出され、11年U-17W杯では5試合で3得点を記録して8強入りに貢献した。筑波大では主将を務めたほどの有望選手なだけに「ここはまだ通過点に過ぎません。プロ選手としての自覚を磨き、もっと努力を続けて成長したいですし、なによりもチームの勝利に貢献したいと考えています」と、復帰しただけで満足せず、チームの戦力になれるようにと誓った。

病気を発症して約3年間、Jリーグの舞台から遠ざかった。その間にチームはJ2に降格。今季は残り5節で12位と、J1復帰へ厳しい状況となっている。だが、J1昇格プレーオフ出場できる6位水戸とは勝ち点差9。可能性は残っているだけに「ホームもアウェーもオレンジに染めてくださるサポーターの声援は、本当に励みになります。今シーズンも残りわずかとなりましたが、新潟を愛するサポーターのみなさんとともに、最後まで戦い抜きたいです」と、サポーターに呼びかけた。

最後に「来季もみなさんと戦いたいので、サポートをよろしくお願いします」と締めくくった。