横浜FM、3日に最終節アウェー京都戦へ 主将MF喜田は出場停止も「やりきる姿を示す」

スポーツ報知
喜田拓也

 横浜FMは3日、敵地・京都戦に挑む。前節の新潟戦で0―0と引き分け、勝ち点2差だった首位・神戸が勝利したため逆転優勝での連覇は消滅したが、シーズン最終節に向けて主将のMF喜田拓也は「このクラブにいる意味はどんな環境でも状況でも示さなければいけない」と気合を込めた。

 連覇達成はならずも、クラブの価値、強さを示す一戦にすることを改めて誓った。新潟戦はボールを保持しながら敵陣に攻め込み、決定機も複数作ったが無得点に終わり、勝ち点1止まり。最終節を待たずして、チームとして掲げてきた目標が絶たれた。悔しさと同時に、はじめに言葉にしたのは、「悔しくて悔しくてたまらないし、ただシャーレを得る喜び、そこにたどり着くまでの大変さ、苦しさも苦労もすごくわかるので、神戸にかかわるすべてのみなさんに、結果に対してはおめでとうと言うべき」とライバルへのリスペクト。そして「マリノスは奪い返すべく、またみんなで歩みを進めるべき。そこへの強い気持ちを持って、シャーレはこのクラブにあるべきだと思うし、悔しさを持ってみんなで前に進みたい」と決意を新たに前を向いた。

 結果は2位に終わったものの、「マリノスが中位をさまよって抜け出せない時代も経験しているし、近年は本当に強いマリノスって見られ方をしてそれを乗り越えながら優勝争いをしなければいけないチームになって。誰も2位で満足してないので、優勝できなかったらこれだけ大きなショックを受ける。ACL圏内とかに(目標を)置くではなく、優勝しかない。クラブ、選手、スタッフの基準が上がっているのはポジティブなことなので悲観することはない。毎年優勝できればそれはいいけど、痛みを伴ってみんなで団結して前に進んできたからこそ今がある。この悔しさを持って自分たちの力を受け入れて、成長のため、奪い返すためのパワーにつなげていくことは必要だし、このチームならやれる」とクラブとしての前進も実感。来季以降の戦いへ、つなげていかなければいけない。

 残るシーズン2試合を戦う上で、当然「みんな人間なのでそれだけ大きなものもかけてきたし、ダメージがないと言ったらうそになるけど、それを別に隠す必要もない」とモチベーションを保つことが決して簡単ではないともいう。それでも、「やらないといけない時はある。毎日クラブやチームを思ってやることはやりきってきたので、後悔はない。このユニホームを着て戦うことは特別なことだと思っているし、何かかかっていようがいまいが関係ない」と変わらず目の前の勝負に勝つことを見据えた。

 新潟戦から中3日で臨んだアウェー仁川戦も1―2で敗戦。最終節は喜田自身、累積警告により出場停止となる。だが、「ピッチ外からではあるけど、勝つための準備をする。そこのアプローチは変わらない」。気持ちを切り替えてトレーニングに臨むチームの雰囲気も「心配ない」と仲間を信じている。「まだACL突破の可能性も自分たち次第では十分にあるので、みんなその姿を見に来てくれると思うし、伝えないといけない。最後までマリノスの選手としてやりきる姿を見せていく」と頼もしく言い切った。

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