福田師王 衝撃デビュー戦ゴール 途中出場わずか2分 強心臓の19歳「ワクワクしかなかった」

 後半、チーム5点目となるゴールを決め喜ぶ福田(撮影・吉澤敬太)
 後半、ゴールを決める福田師王(撮影・吉澤敬太) 
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 「国際親善試合、U22日本代表5-2U22アルゼンチン代表」(18日、IAIスタジアム日本平)

 2024年のパリ五輪を目指すU-22日本代表が強豪U-22アルゼンチン代表に5-2で快勝した。途中出場した初招集のFW福田師王(19=ボルシアMG)は後半43分、デビュー戦を飾る代表初ゴールをマーク。MF鈴木唯人(22=ブレンビー)は2得点を挙げる活躍を見せた。21日には非公開で練習試合を実施。五輪アジア最終予選を兼ねたU-23アジア・カップは来年4~5月にカタールで行われる。

 衝撃のデビュー戦となった。後半41分からU-22代表での初出場を記録した福田。そして、そのわずか2分後だ。MF藤田譲が自陣からのロングパスを送ると、福田が左サイドから抜け出してエリア内に進入。最後は左足を振り抜き、相手GKの股を抜くシュートでゴールを奪った。

 「前半を見ていてセンターバックの両方が広がって間が空いているというのを見つけた。そこに走り込んだらボールは出てくるだろうと信じて走っていた」。このゴールには大岩監督も両手を天高く掲げて喜びを表した。

 大岩ジャパンに初招集の19歳。それでも「絶対に出たら決めるというのが頭にあった。緊張はないです。ワクワクしかなかった」と話す強心臓ぶりだ。

 短い合宿期間の中でも「みんなが優しくて話しかけてくれて。その時に先輩をいじったりして、徐々に仲良くなった」とチームメートとコミュニケーションを深め、「背後を抜けるから出してくれ」と伝えるなど連係の精度を上げていった。

 試合後、大岩監督は「師王は『やってやりました』と言っていましたけど」と目を細めつつ「まだまだ彼は発展途上。大きな期待と厳しい目で見続ける必要がある」と評した。

 A代表に帯同中の細谷(柏)などライバルは多い。福田も「FWの仕事は点を決めること。これからも謙虚に頑張り続けたい。(細谷)真大くんみたいなスゴいFWもいる。負けないように頑張りたい」と言い切った。衝撃の第一歩を力に、チームの中核となるべくゴールを奪い続ける。

 ◆福田師王(ふくだ・しおう)2004年4月8日生まれ。鹿児島県鹿屋市出身。鹿児島・神村学園高では1年時の全国選手権で優秀選手に選出。2年の高校総体は優秀選手と得点王。3年の同選手権は優秀選手と得点王。高校卒業後、ドイツ1部の名門ボルシアMGに入団。現在はセカンドチームでプレーしている。憧れはポーランド代表FWレバンドフスキ。178センチ、70キロ。

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