【G大阪】採点&寸評 MOMは2得点に絡んだ小野瀬
◆明治安田生命J1リーグ第29節 G大阪2―2川崎(19日、パナスタ)
G大阪は川崎に2―2と引き分け、勝ち点1を積み上げて9位に浮上した。前半5分、MF小野瀬のミドルシュートがバーに当たって跳ね返ったこぼれ球を、FW渡辺が押し込んで先制した。しかしその後はペースを奪われて押し込まれ、後半6分、同18分に失点。しかし20分、MF倉田が小野瀬のクロスをヘディングで合わせて追いついた。
FW宇佐美、アデミウソンを負傷で欠く中、宮本恒靖監督(42)はここまで主にサイドで起用してきたMF小野瀬をトップ下に置く5―4―1の布陣を選択。川崎相手に守備の時間が長くなることが想定される中で「スピードがあり、ボールを運ぶ力がある」(宮本監督)小野瀬を1・5列目で起用したことが先制点につながった。しかし川崎にボールを支配される時間が長く、ボールを奪ってもミスですぐに奪い返されるなど、課題も浮き彫りになった。順位は9位まで浮上したが、J2との入れ替え戦となる16位・湘南との勝ち点差はわずかに4。同じ勝ち点35で5チームが並ぶ混戦となっており、残留争いを抜け出すことはできなかった。
以下は採点&寸評
宮本恒靖監督【5・0】
小野瀬の起用法は当たったが、ホームで勝ち切ることはできず。残り5試合が本当の勝負
GK(1)東口順昭【5・5】
積極的に組み立てに絡む。長いキックの精度に課題
DF(4)藤春廣輝【5・0】
スピードは健在だが、コンディション不良で終盤まで持たず
DF(5)三浦弦太【5・5】
高いパフォーマンスをみせていたが、2失点目は背後から出てきたレアンドロの動きに一瞬遅れた
DF(19)金英権【5・0】
家長に出し抜かれて2失点目に絡む。それ以外は安定していただけに残念
DF(27)高尾瑠【5・0】
3バックの一角も攻撃時は右サイドバックのようにふるまい、後半は決定機にも絡んだ
MF(8)小野瀬康介【6・5】中でもよし、サイドでもよし。2得点に絡む活躍。MOM
MF(10)倉田秋【6・5】
守備に奔走し、大事な場面で決めきった。さすが10番。頭部接触での途中交代がただただ心配
MF(15)井手口陽介【5・5】らしい狩人ぶりをみせたが、1失点目の場面では車屋をサイドで狩り切れずにクロスを許した
MF(21)矢島慎也【6・0】
攻められる時間帯が長い中で、守備に鼻が利くプレーをみせた
MF(34)福田湧矢【5・0】
終盤まで走り切る運動量と粘りは評価に値するが、個で仕掛ける場面では力不足を露呈した
FW(39)渡辺千真【6・0】
孤立する時間も多かったが、ストライカーらしくこぼれ球につめて1得点
途中出場
MF(14)スサエタ【5・5】
懸命に攻守のタスクに奮闘。しかし違いはみせられず
MF(29)高江麗央【5・5】倉田に代わりピッチに立つと、素早いスライドで守備の仕事はまっとうした
FW(18)パトリック【―】
ラストプレーで決めていればヒーローだったが…時間短く採点なし