横浜FM吉尾海夏「緊張感を楽しめている」左SBで終盤戦の立役者に 12日・ホームC大阪戦

スポーツ報知
横浜FMのMF吉尾海夏

 横浜FMは11日、横須賀市内で12日のC大阪戦(日産ス、午後2時)に向けたトレーニングを行い、冒頭15分間を報道陣に公開した。残り3試合で勝ち点2差の首位・神戸を追う。負傷者の相次ぐ左サイドバック(SB)で起用が続くMF吉尾海夏は、「笛が鳴った開始と同時に、アグレッシブにやっていきたい」と意気込んだ。

 優勝争いも大詰めとなる状況で、ピッチに立つチャンスをつかんでいる。DF永戸勝也ら左SBだけど3人が全員負傷で離脱。吉尾は前節・福岡戦(4〇0)で今季出場12試合目にしてリーグ初先発を果たした。本来のポジションではないが、「チームのために与えられた仕事をすることは変わらない。攻撃の起点となれるようなプレーを」と持ち味を発揮しながら勝利に貢献。「毎日緊張感ある日々を過ごせているけど、この緊張感を楽しめているのが一番。ここにきて優勝がかかった大事な試合が続く中で、そこに関われている」と心境を明かしつつ、充実の表情を浮かべる。

 「マリノスにいる選手たちは試合に出られない時間が長くても、誰一人さぼることはない。全員でプッシュしながら競い合いながらやれてきた」と試合に出られない時期もコツコツ目の前の練習と向き合ってきたからこその今だ。

 7日のACLカヤFC戦(2〇1)でもスタメン入りし、移動を挟んでの連戦となるが、「(20~21年に)町田で5連戦を何度もやったことがあったので準備は問題ない。ここまできたらやるしかない」と疲れは見せない。C大阪は直近10試合の戦績が1勝2分け7敗で、右SBには日本代表DF毎熊晟矢がいるが、「素晴らしいコーチングスタッフやアナリストの方がいるので、各選手の特長は聞いて頭に入れて試合に入る。相手の特長に合わせるのも大事だけど考えすぎず、自分からどんどん仕掛けて相手を困らせるくらいにしたい」と気合を込めた。

 C大阪戦の来場者数は、現時点で今季2番目の多さとなる約3万5000人超えの見込みだ。逆転優勝へ、勝ち点3は絶対。吉尾は「ホームでたくさんのサポーターが来てくれると聞いている。いい雰囲気でできると思うので、いつも通り自分たちのサッカーをしていきたい」とサポーターから届く大きな力も背にピッチで躍動する。

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