父を誘拐されたディアス「パパに自由を!」…劇的同点ゴール後、ユニ下のTシャツで訴える

スポーツ報知
ディアスはユニフォームをめくりあげ、スペイン語で「パパに自由を」と書かれたメッセージを見せた(ロイター)

 5日に行われたイングランドプレミアリーグ第11節で、ルートンと敵地で対戦したリヴァプールで、終了間際に所属のコロンビア代表FWルイス・ディアス(26)が劇的な同点弾を叩き込み、1ー1のドローで試合を終えた。ディアスは同点ゴールを決めると、ユニフォームをめくりあげ、下に着込んでいたTシャツの胸部分にスペイン語で「パパに自由を」と書かれたメッセージを露わにした。ディアスの両親は10月28日に極左ゲリラのELN(国民解放軍)によって誘拐され、後に母親は解放されたが、父親は現在も拘束が続いている。

 試合後、26歳のコロンビア代表FWは自身のSNSで「毎分、毎秒、我々の不安は増殖しています」と声明を発表。「母、兄弟、そして私も必死の思いです。この不安はどんな言葉にも変えられないもの。この苦しみを終えるには父を返してもらうことしかありません」と続けて、父親を誘拐されて極限の不安にさらされた家族の心境を訴えた。

 ディアスは「愛と慈悲の名において、父をすぐに解放してください。彼の尊厳を守り、我々のこの待つ苦痛を終えるよう、心からお願いします」と綴り、父親が無事に返還されることを切に懇願している。(英通信員・森 昌利)

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