清水がJ1昇格王手 MF乾貴士が14年ぶり2桁得点、チアゴ・サンタナは11点、カルリーニョスジュニオは15点…チーム5年ぶり“トリプル10”

スポーツ報知
後半23分、トドメの4点目を決めて喜ぶ清水・乾(左から2人目

◆明治安田生命J2リーグ ▽第41節 清水4―0大宮(4日、アイスタ)

 2位の清水エスパルスは大宮に4―0で大勝して勝ち点を73に伸ばし、昇格に王手をかけた。前半2分、FWチアゴ・サンタナ(30)のゴールで先制。後半23分にはMF乾貴士(35)が自身14年ぶりの10得点目をマークした。3位のジュビロ磐田も水戸に5―0。前半15分にMF山田大記(34)が先制点を挙げるなど今季最多得点で圧倒し勝ち点を72とした。自動昇格残り1枠は12日の最終節で決定。藤枝MYFCは徳島と0―0に終わった。

 ついにゴールテープを視界に捉えた。清水は満員御礼となったホーム最終戦で21位の大宮に格の違いを見せつけ、昇格に王手をかけた。秋葉忠宏監督(48)は「まだ1試合残っている。最高の準備で乗り込みたい」と表情を緩めず宣言した。

 エースが着火した。前半2分、DF原が右サイドからクロス。こぼれ球に反応したチアゴは振り向きざまに左足をぶちかました。6試合ぶりの11号で先制。この日はJ通算100試合出場のセレモニーで家族が駆けつけており試合前、共にピッチに立っていた。キスで送り出され「モチベーションになった。結果が出て良かった」と笑った。

 前半アディショナルタイムには左サイドから駆け込んだMFカルリーニョスジュニオがチームトップの15点目。後半23分には乾が中央に走り込んで右足で放り込んだ。ベテランは「チームが勝ったことが全て」と謙虚に振り返ったが、シーズン2ケタはC大阪に在籍した09年以来で、清水の日本人では最年長。アシストも10とした。助っ人2人と合わせ、チーム5年ぶりの“トリプル10”達成でリーグ最多得点(77)も優勝の町田から奪回した。

 最終節は指揮官の古巣・水戸と敵地で対戦。勝てば自力でラスト1枚の自動昇格切符をつかめる。「この集中を保って決めたい」と乾。クラブの配慮で全選手が水戸に駆けつけることも決まった。文字通り総力を結集してフィナーレを飾る。

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