三菱重工浦和、タイ開催の女子版ACLへ総力戦…男子のノウハウ投入、ホテルも1人部屋用意

スポーツ報知
練習を見守る三菱重工浦和の楠瀬直木監督(カメラ・田中 孝憲)

 WEリーグ三菱重工浦和が26日、さいたま市内で公開練習を行った。昨季の女王はリーグ開幕(11月11日)と並行して行われる、女子版ACLのプレ大会(同6日から、タイ・チョンブリ)に出場する。

 タイに向けた出発が間近に迫ったこの日は、ゲーム形式など約1時間40分ほどのトレーニングを行った。なでしこジャパンでパリ五輪予選に出場する4選手(DF石川璃音、DF高橋はな、MF清家貴子、MF猶本光)は、現地で合流する予定で、状態は見通せない。楠瀬直木監督は「若いやつは、逆に燃えている」と普段は控えの選手にとっても出場、結果を残すチャンスだと強調。「コンディションを見て、高橋とか石川が出るかもしれないですけど、それは阻止したいと(選手たちも)思っいてるはずなので。競争心があればいいかな」と、底上げにつながるアピールを期待した。

 チームは今週、女子W杯でなでしこジャパンと対戦したザンビアFWのB・バンダが所属する中国の上海農商銀行と練習試合を行った。渡航前に対アジアのイメージを膨らませることができた。昨季8得点のFW島田芽依は「日本の選手と違って、ファーストタッチした後にガツンと相手が体を寄せてきたり一歩が速い。タイミングをずらすとか、そういうところは特に意識して自分自身でもプレーするようにしていました」と振り返った。

 クラブ内には男子のACL出場のノウハウが十分に蓄積されているのは、大きな強みだ。さらに現地の三菱重工はじめ、スポンサーからのサポートも受けられるという。また現地でもホテルは1人部屋を用意。選手がプレーに専念できる環境を用意した。

 指揮官は「ありがたいこと」と感謝。「多少劣悪な環境でやっていくのも大事だなと思っているところを、そういうサポートもしてくれている。そこに恩返ししていかなきゃいけない」と“男女アジア制覇”へ全力を尽くす。

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