【番記者の視点・前編】6連勝の日本代表に死角は? 守田英正が指摘するクロアチア戦から続く“悪癖”

スポーツ報知
後半24分、2点目のゴールを決め祝福される伊東純也(中央)(カメラ・中島 傑)

◆国際親善試合 日本2―0チュニジア(17日・ノエスタ)

 【日本代表担当・金川誉】日本代表はチュニジアに2―0と快勝し、国際Aマッチ6連勝を飾った。組織的な守備を誇るチュニジアに対し、前半終了間際のチャンスを生かしFW古橋亨梧が決めて先制。後半にはMF久保建英が左サイドを突破し、MF伊東純也の追加点をアシストした。守っては昨年6月の前回対戦では0―3と完敗した相手に被シュートは1、枠内シュートは許さなかった。

 6連勝中は計24得点5失点。これまでは終盤の失点に難癖のつけようもあったが、この日はクリーンシート。一見して死角は見当たらなかったが、この日中盤で何度も攻撃の起点となったMF守田からは、思わぬ“悪癖”の指摘があった。

 「点を取ってきつくなってきたら、(守備の)ブロックを組みすぎる。そのクセがある。ボールを持つことをちょっと怖がったり、逃げすぎるかなと。(22年カタールW杯の)クロアチア戦では先制した後に保身的になって、後ろに構えて、ボールを動かせる配置にならなかった。先制したとき、ちょっとその傾向がこのチームにはある。もちろん(押し込まれて)きつい時間はしょうがないが、個人的には1回守備から入ろう、という考えは好きじゃない」

 チュニジア戦ではリード後も相手に主導権を渡す時間帯は、長くはなかった。試合終盤こそ相手に押し込まれ、ポストを直撃するこの日1本目のシュートを許したが、決定的なピンチと言えたのはこの1回のみ。それでも守田は、森保ジャパンの隙となりうる傾向を指摘し、完勝にも見えたチュニジア戦の中に反省点を見いだしていた。(後編に続く)

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