広島初戴冠のＷＥリーグ杯決勝・新潟戦、等々力開催で観客６０００人超…高田春奈チェアは手応え語る

◆ＷＥリーグ杯　▽決勝　広島０（ＰＫ４―２）０新潟（１４日・等々力陸上競技場）

　ＷＥリーグ杯決勝は延長戦でも０―０で決着が付かず、ＰＫ戦の末に広島が新潟を破って初優勝を決めた。女子サッカー界で“３強”とされる、日テレ東京Ｖ、三菱重工浦和、ＩＮＡＣ神戸以外のチームがタイトルを獲得するのは、３季目となるＷＥリーグ発足後初めて。広島は新リーグ誕生と同時に創設されたチーム。

　両チームのホームスタジアムからは遠い、川崎・等々力競技場での開催にもかかわらず観客は６２６１人がかけつけた。スタンドには所狭しと横断幕が掲げられた。新潟からは約１５００人のサポーターも駆け、広島サポーターも負けじと声援で声を枯らし、カップ戦決勝の雰囲気を盛り上げた。

　広島・中村伸監督は遠路駆けつけたファンに向けて「本当に感謝の言葉しかない。これからも彼女たちと一緒に戦ってもらいたい」とサポートに感謝。また新潟・橋川和晃監督は「雰囲気を作ってくださった両チームのサポーターやファン、多くの人が駆けつけてくれた。それがあって、素晴らしい雰囲気の中で試合が運べたこともすごく良かった」と口にした。

　高田春奈チェアは中立地ということで初めてＷＥリーグを見に来る、女子サッカーを見るという人も増やしたかったと狙いを説明。「１万人はいきたいなと思っていた」と悔しがったが「昨年（西が丘で３５４６人）を超えられて良かったかなと思います」と手応えもつかんだ様子だった。