21歳・吉田莉胡が2得点、ちふれ埼玉の左サイドで躍動…なでしこ入りへ「目に留まるような選手になりたい」

スポーツ報知
勝利して笑顔のちふれ埼玉・吉田莉胡。右は小野未織(写真提供・WEリーグ)

◆WEリーグ杯 ▽1次リーグB組最終節 ちふれ埼玉5―2日テレ東京V(1日・川越陸上競技場)

 ちふれ埼玉は日テレ東京Vに5―2で大勝し、WEリーグ杯1次リーグB組を6チーム中3位で終えた。昨季のリーグ戦では1―9で敗れた相手に完勝し、11月に始まるリーグ戦に向けて自信となる1勝だった。

 勝利をたぐり寄せたのは、左MFで先発した吉田莉胡(りこ、21)だった。2―1と1点差に迫られた7分後の前半40分、右からのクロスにゴール中央に走り込んでチーム3得点目を奪った。

 圧巻は自身2点目となる後半12分のゴールだ。敵陣中央を約25メートルほどドリブルで進むと、相手DFを振り切ってペナルティーアーク付近から左足で力強いシュートを決めた。「抜け出してあとは決めるだけみたいなシュートしか決めてきていなかったので。1人でドリブルしてというゴールが初めてだったので、ちょっと驚きました」と笑顔をはじけさせた。

 守備ではサイドバックと連携しながら、日テレ東京VのなでしこジャパンFW藤野あおば(19)対策も講じていた。「ボールが入ったらあおばが仕掛けてくる。サイドバックが1対1で止めるというよりは、自分も下がって助けて、2人かけて奪い切ることはできた」と振り返った。

 なでしこジャパンでは遠藤純に続く、左サイドの選手が伸びてきて欲しいところ。吉田はこれまで、A代表入り経験はない。現在中国・杭州で行われているアジア大会の女子日本代表入りも逃した。「サイドは縦の突破力とか真ん中に入っていってもチャンスメイクできるとか、ここで点を取れる選手しか上には行けていないと思う。そういう力がまだまだ足りてないのでそこを身につけて、目に留まるような選手になりたいです」と成長を誓っていた。

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