日テレ東京V、ちふれ埼玉に5失点大敗…元なでしこDF岩清水梓の約10か月ぶり公式戦を飾れず

スポーツ報知
9か月ぶりに公式戦復帰した日テレ東京Vの岩清水梓(左)(写真提供・WEリーグ)

◆WEリーグ杯 ▽1次リーグ最終節 ちふれ埼玉5―2日テレ東京V(1日・川越陸上競技場)

 日テレ東京Vは、ちふれ埼玉に2―5で敗れてリーグ杯決勝進出を逃した。勝てば自力で決められる試合で2点を先制され、前半33分になでしこジャパンのFW藤野あおば(19)が1点を返した。さらに攻勢に出たが同点に追いつけず、追加点を奪われたのが響いた。

 ベレーザは2試合で8失点(INAC神戸●0―3、ちふれ埼玉●2―5)を喫した。松田監督は「2試合でこれだけ取られるというのは、やはり守備の課題がそのまま出てしまった」と指摘。「攻撃に意識が行き過ぎ、(前への)比重が高まり、守備が手薄になってしまった。そこが一番の原因なのかなと思っています」と振り返った。

 この試合では、元なでしこジャパンDF岩清水梓(35)が、今年1月のリーグ戦以来となる公式戦復帰を果たした。左ふくらはぎを痛めていたが、回復が遅れていた。この日は先発し、前半45分のみで交代。「自分も久々すぎて若干合わせきれないところもあった。リーグに向けてチームの力になれるようにやらないといけないです」と振り返った。

 この日の先発メンバーは35歳の自身を含めても平均年齢が23・45歳の若さだった。「練習の時から球際だったり、曲げちゃいけないところを言いつつやっていましたが、今日は相手が上回っていて、うまく伝えられなかった。そこが今日の反省点です」とベテランらしい課題を挙げた。

 この日敗れたことで、名門クラブに課せられる今季のタイトルを1つ逃した。指揮官は、若い選手たちが「積極的にやってくれた」と話したが、一方で自分の実力を100%出し切れていないと感じている。11月から始まりリーグ戦に向けて「今日の悔しさをバネにすると言ったらちょっとベタなんですけど、でも本当に悔しければ次への一歩踏み出せる。本当にここからスタートを切れるかどうか。若い選手には今日の負けを胸に刻んで、次の一歩を踏み出してほしい」と願っていた。

サッカー

×