【磐田】逆転残留へ…必殺サイドチェンジで順位もチェンジ!

スポーツ報知
相手選手と競り合う磐田MF松本

◆練習試合 磐田2―1松本=45分×2本、30分×2本=(11日・ヤマハスタジアム)

 J1最下位のジュビロ磐田は11日、17位・松本山雅とヤマハスタジアムで練習試合を行った。主力組が先発した2本目までの90分はMF松本昌也(24)の先制ゴールで1―0。フェルナンド・フベロ監督(45)が取り組むサイドチェンジの精度がアップ。相手がスタミナ切れを起こす展開に持ち込むと、2本目に得点。指揮官の戦術が効果を発揮し、本番につながるホームでの白星をもぎ取った。

 松本が思いきり左足を振り抜いた。0―0で迎えた2本目の39分。DF大南からパスを受けると、ペナルティエリア付近から放たれた鋭いボールはネットに突き刺さった。「あそこでボールを持てたのが良かった。なにより、練習試合であっても勝てたことがよかった」と笑顔をみせた。

 カウンターを狙う相手が、攻撃陣の前に強固なブロックを形成。すると磐田はボランチ上原、DF大南を中心に逆サイドへの展開を何度も繰り返した。「2本目は相手もバテてきて、スライドも遅くなった」と上原。終盤、相手の寄せが遅くなり、フリーになった松本の得点が生まれた。

 フベロ監督が就任後、熱を入れて取り組んできたのがサイドチェンジだった。DF小川は「アタッキングサードまで行けるようになったことはいいこと」。大南は「前の練習試合(9・21、J3沼津戦)では、味方がいないサイドにパスすることに迷いがあったが、思いきってできるようになった。相手を疲れさせたのは狙い通りだし、手応えがあります」と振り返った。

 次節は自動降格を免れ、残留プレーオフに回る16位鳥栖と19日にヤマハで直接対決。勝ち点差は10で勝利以外はJ2降格がより現実的なものとなる。松本は「すべてを出し切らないといけない。サポーターのためにも勝ちたい」。現在6連敗中で8戦勝ちなしのホームで希望をつなぐ。(山田 豊)

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