なでしこの快進撃支えるトレーニングパートナー 谷川萌々子と古賀塔子を見逃すな

スポーツ報知
今大会中にカメラに向かってポーズをとる(左から)猶本光、遠藤純、古賀塔子、谷川萌々子、植木理子、平尾知佳、宮沢ひなた

 【オークランド(ニュージーランド)9日=田中孝憲】なでしこジャパンにトレーニングパートナーとして帯同している22年U―17日本代表のMF谷川萌々子(18)と同DF古賀塔子(17)=ともにJFAアカデミー福島=が取材に応じ、先輩たちへの思いや、パリ五輪代表入りも狙う成長を誓った。

 谷川は昨年行われたU―17女子W杯で通算4得点を挙げ、「シルバーブーツ賞」を受賞した逸材。ポジションはボランチだが、強烈なキックが魅力だ。シュート練習ではボールが破裂するような重低音を響かせ、強烈な弾丸をネットに突き刺す。先輩たちが「おお!」と驚きの声を上げることがあるほど。古賀は全体練習後に猶本光から1対1の勝負を申し込まれることもあった。

 2人には練習で日本の対戦相手役を務める、重要任務がある。ボランチの谷川は168センチ、センターバックの古賀は173センチと体格の良さが目を引く。大柄な海外選手を想定する上で、格好の相手役だ。谷川は「ミーティングで相手の予想をしている時に、(相手のボランチが)どんな特長をもっているのか、どういう動きをするのか理解してピッチに入るようにしています」。古賀は「身長が高いのでセットプレーでは相手(先輩)の脅威になるようにがんばっています」とチームのために、脅威になろうとしている。

 今後の目標を聞かれると「4年後のW杯では中心選手になって優勝できるようになりたいです」(谷川)「この大会に帯同して、よりW杯に優勝したいという気持ちが強くなりました」(古賀)と目標がより明確になったよう。

 4年後と言わず近い目標と聞かれると、谷川は「(来年の)U―20W杯優勝が目標ですし、五輪に選ばれることも目標です」。古賀もU―17W杯は8強で敗れた悔しさを「(来年)世界一になりたい」と誓っていた。

 育成世代で結果を出してきたことが、日本の今大会の好成績につながっている側面もある。さらなる強化へ若き2選手に注目だ。

 ◆谷川萌々子(たにかわ・ももこ)05年5月7日、愛知県出身。18歳。幼稚園の頃にサッカーを始め、グランパスみよしを経て、現在はJFAアカデミー福島でプレー。両足使えるキックが魅力のボランチ。座右の銘は「勝敗は細部に宿る」。168センチ58キロ。

 ◆古賀塔子(こが・とうこ)06年1月6日、大阪府出身。17歳。小1の時にサッカーを始めFC Grasionを経て、現在はJFAアカデミー福島でプレー。対人の守備、豊富な運動量やスピードが持ち味。好きな言葉は元日本代表MF遠藤保仁の「明日やろうはバカヤロー」。173センチ、58キロ。

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