鬼木達監督「勝てるチャンスもあった」川崎は1点差でバイエルンからの白星逃す

スポーツ報知
後半、ボールを競り合う川崎・佐々木旭(左)とバイエルン・サール(カメラ・小林 泰斗)

◆Jリーグワールドチャレンジ バイエルン 1―0 川崎(29日、国立競技場)

 川崎はドイツ1部バイエルンに0―1で敗れた。後半12分に決勝点を奪われた。

 一進一退の前半を0―0で折り返し、後半12分に先制を許したものの、果敢な姿勢でチャンスを作った。多くの選手にチャンスが与えられ、FW山田新、MF名願斗哉らが決定機。しかし無得点のまま、悔しい1点差での黒星となった。

 鬼木達監督は「バイエルンという素晴らしいチームと試合ができたこと、多くのサポーターが集まってくださったことに感謝している。勝てるチャンスもあったと思うし、そういう意味だと、勝負に対してはもう少しそのチャンスを生かしたかった。チャレンジという意味では多くの選手がチャレンジしてくれて、もっともっと若い選手には思いきってほしかった思いもある」と振り返った。

 ブンデスリーガ11連覇中の強豪クラブ。シーズン前でコンディションは100%ではなかったものの、「強度の高い中でしっかりとした技術がある。自分たちもスピード感を持った中で、技術やちょっとしたところだけど質の差はゲームに大きく影響した。外から見ているとスペースがあるように思ったし、選手の中でももっとボールを動かせる感覚があった中で失っているシーンは多い。最後クオリティーのところの差は感じた」と強さを間近で感じたようだ。

 貴重な経験を、経験で終わらせてはいけない。チームは8月2日、天皇杯4回戦・高知戦に臨む。指揮官は「強度は自分たちも求めていかないといけないところなので、練習から積み上げていきたい。次の天皇杯、リーグ戦につなげていくことが大事。そこを見つめていきたい」と表情を引き締めていた。

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