湘南・チョウ監督パワハラ認定で今後は「受け手に伝わる愛情と敬意を」クラブは進退協議へ
J1の湘南は4日、チョウ・キジェ監督がクラブのスタッフや選手に対するパワーハラスメント行為をしていたとJリーグに認定されたことを受け、クラブとしての見解をニュースリリースで表明した。チョウ監督自身のコメントも発表された。
チョウ監督にけん責と公式戦5試合の出場資格停止(なお、自粛期間の5試合をもってこの制裁を科したものとみなされた)、クラブにけん責処分と、制裁金200万円が科された。
この制裁を受け、クラブは「決定を真摯に受け止め、今後の対応、チョウ監督の進退について協議してまいります。また、応援してくださるサポーターの皆様、ご支援いただいている企業の皆さまには、長期に渡り多大なるご心配をおかけしておりますことを、改めてお詫び申し上げます」とした。
チョウ監督のコメントは以下の通り。
「この度は、Jリーグ及び湘南ベルマーレを支えて頂いている選手、スタッフ、サポーター、スポンサーの皆様及び関係者の皆様並びにその他の多くの関係者の皆様に多大なご迷惑とご心労をおかけして誠に申し訳ありませんでした」
「この度のJリーグの調査結果に基づく裁定のご判断を真摯に受け止めるとともに、私の指導や言動等により苦痛を感じられたという関係者の皆様からのお声を自分自身の問題として重く受け止め、今後の人生において同様の事態に至らないよう、内省を深めていきたいと考えております」
「指導者を始めて以来、選手の成長が勝利につながりその結果チームも選手も同じように成長していく、そういうチームと個人の成長に力を貸したいという思いだけでこの仕事に携わっている意識でした」
「たとえ、その時点でつらさ、苦しみがあったとしても、それを乗り越えてこそ人は変われるし、また次のステップに行くパワーを自分で作っていける。そのパワーそのものが人の感動を生み社会に貢献できるだろうという信念は今でも変わらない気持ちです」
「しかしながら、それを思うばかり受けた人に対する行き過ぎた指導が今回の事を招いてしまったのだと自分の指導者としての至らなさを皆様からご指摘頂いたと思います」
「これから直面する事態に真摯に向き合い、このようなことがあったからこそ更に大きくなれたと言えるようにまっすぐ向かっていきたいと思います」
「最後になりますが、サッカーに携わる全ての関係者の皆様、トップチームを夢見て日々練習を続ける子どもたち、本当に全ての人に心より謝罪をしたいです」
「今後は、受け手に伝わる愛情と敬意を持って向き合い、信頼回復に努めていきたいと思います」