上位2チームの“逃げ切り率”は79%!過去のデータから読み解く「J2昇格レース」の行方

カテゴリ:Jリーグ

サッカーダイジェストWeb編集部

2019年09月23日

7位岡山にも自動昇格のチャンスは十分

33節に愛媛から4試合ぶりの白星を挙げた柏レイソル。勝点を66に伸ばし、首位をひた走る。写真:田中研治

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 Jリーグが公式サイトで、J2リーグのJ1昇格に関する様々なデータを公開した。

 J2が22チーム制となり、プレーオフが導入された2012年以降の昇格争いについて、残り10試合(32節終了時点)でのデータをみると、1位につけているチームがそのままJ2優勝・J1昇格を果たしたケースが7シーズン中6回。現在首位を走る柏は、データ上では圧倒的に優位なのがわかる。

 残り10試合で2位以内のチームが、そのままの順位を維持したケースは14チーム中11チームで、79%の確率で自動昇格を成し遂げている。ただ、現在2位の山形は、3位横浜FC、4位水戸、5位大宮とわずか1ポイント差で、データ通りにはならないかもしれない。また、2位以内のチームが最終的に7位以下に落ちた例はなく、自動昇格を逃したとしてもプレーオフには進出できている。

 毎シーズン熾烈なプレーオフ進出争いを見ると、32節終了時に6位以内のチームがそのままプレーオフ圏内を維持した確率は、42チーム中35チームで83%となっている。

 現在、6位京都と7位岡山はわずか勝点差2。5ポイント差の11位長崎あたりまで、プレーオフの切符を勝ち取る可能性は十分にあり、昨シーズンと同様に、最後まで目が離せない。

 ちなみに、最も低い順位から6位以内に入ったケースは17年の千葉で、残り10試合で勝点24を上乗せし、13位から6位にまでジャンプアップを果たした。勝点差8をひっくり返してのプレーオフ進出で、順位、勝点ともに過去最大の逆転劇だった。現在13位の新潟は京都まで12ポイント差で、残り10試合での逆転は極めて厳しい状況だ。

 自動昇格の最大の逆転例は、記憶に新しい昨季の大分で、6ポイント差をひっくり返してのJ1入りを果たしている。それを考えると、2位山形と5ポイント差の7位岡山あたりまで、データ的にはまだまだ逆転可能と言えそうだ。

 また、13年のG大阪はJ2優勝を果たした翌年にJ1で優勝、国内三冠を達成するという偉業を達成。昨年2位だった大分も今季のJ1で快進撃を続け、ここまで8位をキープするなど、J2で勝癖をつけ、勢いそのままにJ1で躍進するケースも少なくない。

 現在首位の柏も10年にJ2優勝、翌シーズンにJ1制覇を成し遂げている。当時指揮を取っていたのは現監督のネルシーニョ。その“再現”を期待するファンもいることだろう。

 11月24日に行なわれる予定の最終節(42節)まで、目の離せない戦いが続きそうだ。
 
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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