清水エスパルスは23日、静岡市内でJ2FC」岐阜と練習試合(45分ハーフ)を行った。控え組中心で臨み、0-1で敗戦。敗れたものの、後半開始からFW鄭大世(35)が出場。右もも裏肉離れで離脱していたベテランFWは約2カ月半ぶりの実戦復帰を果たし、存在感を示した。

試合後は「チャンスがあったことが収穫」と納得の表情を見せた。45分間の出場で放ったシュートは4本。1本はクロスバー直撃のシュートを打つなど、ゴールへの意欲を前面に出した。前線からの守備は「あまりできずにみんなに迷惑をかけた」と課題も残したが、徐々にコンディションは戻りつつある。

今季はリーグ序盤戦で先発出場し、2得点。その後はFWドウグラス(31)が復帰したことで出番は少なくなった。それでも「やっとみんなと同じ舞台に戻ってこれた」と前向きに捉え、公式戦出場に照準を合わせている。今季のリーグ戦は残り8試合。8強入りした天皇杯も含めれば、出場するチャンスは残されている。「しっかり(メンバーに)食い込んでいきたい」と鄭。頼れるエースの言葉に力強さが戻ってきた。【神谷亮磨】