首位の浦和レッズレディースは、20日に発表された女子日本代表に初選出されたFW高橋はな(19)の2得点の活躍で昨季覇者の2位日テレ・ベレーザに3-2で勝利し、14年以来5季ぶりのリーグ優勝へ1歩前進した。

まずは前半38分、浦和のMF遠藤優(21)が中盤からゴール前へドリブルを仕掛けると、スルーパスに抜け出した高橋はなが冷静に左足でゴール右へ流し込んで先制した。20日に発表された国際親善試合カナダ戦(10月6日、アイスタ)に臨む日本代表に初選出された新星が大一番で持ち味を発揮。先発11人中10人を日本代表選手で固めた相手を前に、前半を1点リードで折り返した。

リーグ5連覇へ向けて負けられない日テレも後半15分、相手のパスミスを日本代表FW小林里歌子(22)が奪ってつなぐと、同代表MF籾木結花(23)がゴール前へとパス。これを受けた同代表FW田中美南(25)が相手を引き連れながらドリブルで持ち込み、右足でネットを揺らして同点に追いついた。

日テレに流れをつかまれたかに思えた後半26分、浦和はゴール前でスルーパスを受けた途中出場のDF長嶋玲奈(21)が右足で鮮やかにネットを揺らして勝ち越し。続く32分には右サイドからのクロスに、高橋がこの日2点目となるゴールを頭でたたき込んでリードを2点に広げた。

後半ロスタイムに1点を返されたが、浦和は日本代表DF南萌華(20)らを中心に最後まで粘り、試合は終了。14年以来5季ぶりのリーグ制覇へ貴重な勝ち点3をもぎとった。