前年度アジア王者の鹿島アントラーズはホームで広州恒大(中国)と1-1で引き分けたが、アウェーゴール差で準々決勝敗退が決まった。

8月の敵地での第1戦はスコアレスドロー。相手のホームで得点できなかったことが明暗を分けた。

  ◇  ◇  ◇

鹿島が目指した日本勢初のアジア連覇は、ベスト8と夢半ばで散った。1点ビハインドで迎えた後半は一方的に攻め立て、同6分にMFレオ・シルバのゴールで追い付いたが、追加点を奪えなかった。シュート数では13対5と圧倒し、MFセルジーニョのバー直撃弾など惜しい場面も作ったが、結果が全て。キャプテンマークを巻いたMF永木は「クロスを上げたりシュートを打つことはできていたが、こぼれ球が全部相手に行っていた。勝つチームのところにボールは来る。気迫や気持ちが少し足りなかったかもしれない」と試合を総括した。

シーズン当初に掲げた「4冠」は絶たれたが、25日には昨季準決勝で悔し涙を飲んだ天皇杯がやってくる。DF犬飼は「下を向いている時間はない。まだ3冠あるので、そこを目指してやりたい」と、悔しさを抑えて前を向いた。