アジア・チャンピオンズリーグ(ACL)準々決勝第2戦、ホーム上海上港(中国)戦を控えた浦和レッズの大槻毅監督(46)とGK西川周作(33)が16日、埼玉スタジアムで行われた公式会見に出席した。

まず、大槻監督が「アウェーを終えて戻ってきた。ぜひベスト4に進めるように、結果を求めて選手と戦いたいと思います」とあいさつ。選手代表の西川も「明日はチームが上に行くためのベストを、全員で尽くしたい。強い気持ちで挑んで、ホームでサポーターの皆さんと喜びを分かち合えるように全力を尽くします」と力を込めた。

敵地に乗り込んだ第1戦(8月27日)は2-2。2点を先行しながら追いつかれたものの、アウェーゴール2つを持ち帰った。このアドバンテージを踏まえた戦い方について、大槻監督「第1戦の結果は当然ありますし、さまざまな条件はあるにしても、明日の勝利に集中することが大事。非常に強い上海上港に対して挑戦する。チャレンジの姿勢を出してアグレッシブに戦いたい」と話した。

無失点であれば突破できる状況には、守護神の西川が「セットプレーなどチャンスもピンチもあると思いますが、隙を与えない守備をしたい。反対に、自分たちは隙を突く試合をしたい」と心構えを口に。一方でDFマウリシオの出場停止に関しては、大槻監督が「決まっていたことなので準備はしてきたつもり。試合が始まれば相手とのかみ合わせ、マッチアップも出てくると思う。想定して戦いたい」と問題ない認識を示した。

反対に上海上港は元ブラジル代表FWフッキが出場停止だが、同代表MFオスカルらは健在。相手チームのイメージについては「非常に強力な外国人選手がいて、その周辺を中国人がサポートしながらハードワークしている。まとまり、パワーを感じている」と大槻監督が言えば、西川も「上海のスタジアムの雰囲気は素晴らしかった」とした上で「でも、自分たちのホームのサポーターの声援の方が後押しになるんじゃないかな。たくさんのサポーターの方が来てくれると聞いてますし、1つになって、強い集団をお見せできたらなあと思います」と意気込んだ。

ACLは2大会ぶり3度目の優勝を目指して勝ち上がっているが、リーグ戦は15位に沈む。13日のセレッソ大阪戦も1-2で敗戦。切り替えるために、どう働きかけているか問われた大槻監督は「大会が異なる。ACLはタイトルに挑戦できる大きな機会。そこに対してチャレンジしていきましょう、という話をした。決まっていた日数の中でコンディションを調整して、チャレンジする。選手と共有してきたので明日の試合もチャレンジしたいと思います」と説明した。

最後に、西川がACLとリーグ戦の違いを聞かれ「JリーグとACLの違いは特に大きくはないかな。移動が長かったりとかはありますけど、サッカーはサッカー。戦いなので。大きな違いという意識はない。明日も集中して戦わないといけないと思います」と答えて締めくくった。

試合は17日午後7時30分キックオフ。突破すれば10月の準決勝に進み、鹿島アントラーズ-広州恒大(中国)の勝者と対戦する。