ワールドカップ・アジア予選の初戦となったミャンマー戦は2対0で勝ったものの、パッとする試合ではなかったね。開始15分で中島がゴールを決めて、南野が追加点を奪ったところまでは良かったけど、内容的には期待されたようなものでなかったことは確かだ。
今回、日本は明らかに格下の相手に対して、現状のベストメンバーで臨んだ。本来ならスコア的にも内容的にも圧倒して勝利を手にしてほしかったが……。悪天候や濡れたピッチ、長い芝生など、いろいろ理由を挙げたらキリがないけど、シュート数や支配率、CK数で見たら、2-0はまったく物足りないスコアだ。
まあ、日本にしてみれば淡々と勝利だけを積み上げて行けば1位になる確率の高い戦いだから、そこまで無理はしなくてもいいんだろう。相変わらず決定力という課題は先送りにされたままだが、最低限の勝点3だけは手にした試合になった。
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20190911-00063984-sdigestw-socc
今回、日本は明らかに格下の相手に対して、現状のベストメンバーで臨んだ。本来ならスコア的にも内容的にも圧倒して勝利を手にしてほしかったが……。悪天候や濡れたピッチ、長い芝生など、いろいろ理由を挙げたらキリがないけど、シュート数や支配率、CK数で見たら、2-0はまったく物足りないスコアだ。
まあ、日本にしてみれば淡々と勝利だけを積み上げて行けば1位になる確率の高い戦いだから、そこまで無理はしなくてもいいんだろう。相変わらず決定力という課題は先送りにされたままだが、最低限の勝点3だけは手にした試合になった。
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20190911-00063984-sdigestw-socc
アタッカー陣は所属クラブで結果を残さないと、今後の予選に響いてくることになる
違う見方をすれば、ミャンマーは引いた割には、パラグアイよりも激しいチームだったし、そうした面が日本の選手たちをてこずらせたとも言えるかもしれない。最後の局面ではなかなかフリーでは撃たせてくれなかったからね。CKもかなりの数を獲得したのに、1本も入らなかった。日本のアイデア不足もさることながら、後半はミャンマーの粘りが上回ったのかな。
だが気になるのは、アタッカー陣の今後だよ。彼らはこれから所属クラブへ帰ってポジションを取るという大事な仕事がある。中島や堂安、さらに久保はこの夏に移籍して、まだスタメンの座を奪い切れていない選手たち。中島と堂安については、ヨーロッパでまずひとつステップアップした移籍をしたわけだけど、ここからが勝負。過去の先輩たちを見ても、さらに上のビッグクラブへ行くために、みんなゴールという結果を残しているんだ。
アタッカーなら、やはりゴールという目に見える結果を残さなければ、欧州では認めてはもらえない。今後はよりゴールを意識していかないと試合から遠ざかることになり、代表チームのほうにも影響が出る可能性はあるよね。
そして歴代の先輩たちも、結局はビッグクラブで大きな成果を残せずに終わっている。これまでのワールドカップの最高成績がベスト16ということを考えれば、ビッグクラブで結果を残すようになって初めて、ワールドカップでベスト8、ベスト4というのが現実の目標になってくるんじゃないかな。
だが気になるのは、アタッカー陣の今後だよ。彼らはこれから所属クラブへ帰ってポジションを取るという大事な仕事がある。中島や堂安、さらに久保はこの夏に移籍して、まだスタメンの座を奪い切れていない選手たち。中島と堂安については、ヨーロッパでまずひとつステップアップした移籍をしたわけだけど、ここからが勝負。過去の先輩たちを見ても、さらに上のビッグクラブへ行くために、みんなゴールという結果を残しているんだ。
アタッカーなら、やはりゴールという目に見える結果を残さなければ、欧州では認めてはもらえない。今後はよりゴールを意識していかないと試合から遠ざかることになり、代表チームのほうにも影響が出る可能性はあるよね。
そして歴代の先輩たちも、結局はビッグクラブで大きな成果を残せずに終わっている。これまでのワールドカップの最高成績がベスト16ということを考えれば、ビッグクラブで結果を残すようになって初めて、ワールドカップでベスト8、ベスト4というのが現実の目標になってくるんじゃないかな。
日本のトップ選手がゴールを奪うのにこれだけ苦労しているのは?
それにしても、日本代表はパラグアイ戦とミャンマー戦の2試合を通して、本当にシュートが入らなかった。相手の4倍も5倍もシュートを放っているのに入らない。今に始まったことではないけど、ちょっとこの決定力不足はこの先の最終予選を考えたら危険だよ。
もちろん、チャンスはたくさん作ったし、クロスバーやポストに嫌われたりした場面も一度や二度じゃなかった。あと一歩……。何が足りのないのか。
ひとつ言いたいのは、サイドからだけじゃなく、中央突破や真ん中から打っていく姿勢をもっと見せてほしいということ。日本の攻撃はスピードダウンすると、外へ外へと逃げるような感じになってしまう。これでは相手の脅威にはなりにくい。ミャンマー戦の2点目は、堂安がゴール前で大迫との連係からシュートに持ち込んだプレーが突破口になって、最終的に南野が決めた。やはりゴール前の危険なエリアにボールを送り込んでこそ、相手の脅威になるし、こうした中央からの攻撃もあるなかで外も活きてくるんだ。
ただ一方で、日本の選手のシュートはしっかりコースに置きにいっていないようにも見える。2試合続けて数多くのシュートを放ちながら、枠を捉え切れていないのは、何よりの証拠。もう少しきっちりコースを狙って打たないと。
結局、日本のトップレベルの選手でさえもゴールを奪うのにこれだけ苦労しているのは、育成年代からの環境が大きく影響していると思うよ。例えばブラジルでは勝ち負けにすごくこだわるから、遊びでも得点を決めたかどうかという結果は大きな問題。でも、日本はミニゲームをやってもパス回しがメインだし、シュート練習といったら一列に並んで順番を待っては、強いボールを蹴って狙うのが一般的だ。ボール扱いが上手くなったり、強いボールは蹴れても、点を取るのは上手くならないよ。
そこで参考になるのはフットサルの選手。フットサルはゴール前の攻防がすごく多いし、枠も小さいから、局面ごとにいろんなシュートを使い分けたり、フェイントを入れたりしてゴールを狙う。だから日本のフットサル選手のフィニッシュの技術もかなり高いよ。育成年代の選手たちもぜひ見習ってほしいし、ミニゲームの時はGKを置いて、よりシュートの意識を高めて、アイデアを引き出してほしいね。
ワールドカップ予選から話が逸れてしまったけど、2次予選ではそこまで問題にならなくても、最終予選ではどこもゴール前は簡単にはやらせてくれない。“決定力”に泣かされないためにも、まず選手たちはとにかく試合に出て、目に見える結果を出すことで得点感覚を高めていってほしいね。
もちろん、チャンスはたくさん作ったし、クロスバーやポストに嫌われたりした場面も一度や二度じゃなかった。あと一歩……。何が足りのないのか。
ひとつ言いたいのは、サイドからだけじゃなく、中央突破や真ん中から打っていく姿勢をもっと見せてほしいということ。日本の攻撃はスピードダウンすると、外へ外へと逃げるような感じになってしまう。これでは相手の脅威にはなりにくい。ミャンマー戦の2点目は、堂安がゴール前で大迫との連係からシュートに持ち込んだプレーが突破口になって、最終的に南野が決めた。やはりゴール前の危険なエリアにボールを送り込んでこそ、相手の脅威になるし、こうした中央からの攻撃もあるなかで外も活きてくるんだ。
ただ一方で、日本の選手のシュートはしっかりコースに置きにいっていないようにも見える。2試合続けて数多くのシュートを放ちながら、枠を捉え切れていないのは、何よりの証拠。もう少しきっちりコースを狙って打たないと。
結局、日本のトップレベルの選手でさえもゴールを奪うのにこれだけ苦労しているのは、育成年代からの環境が大きく影響していると思うよ。例えばブラジルでは勝ち負けにすごくこだわるから、遊びでも得点を決めたかどうかという結果は大きな問題。でも、日本はミニゲームをやってもパス回しがメインだし、シュート練習といったら一列に並んで順番を待っては、強いボールを蹴って狙うのが一般的だ。ボール扱いが上手くなったり、強いボールは蹴れても、点を取るのは上手くならないよ。
そこで参考になるのはフットサルの選手。フットサルはゴール前の攻防がすごく多いし、枠も小さいから、局面ごとにいろんなシュートを使い分けたり、フェイントを入れたりしてゴールを狙う。だから日本のフットサル選手のフィニッシュの技術もかなり高いよ。育成年代の選手たちもぜひ見習ってほしいし、ミニゲームの時はGKを置いて、よりシュートの意識を高めて、アイデアを引き出してほしいね。
ワールドカップ予選から話が逸れてしまったけど、2次予選ではそこまで問題にならなくても、最終予選ではどこもゴール前は簡単にはやらせてくれない。“決定力”に泣かされないためにも、まず選手たちはとにかく試合に出て、目に見える結果を出すことで得点感覚を高めていってほしいね。