スペイン2部リーグ(17日=日本時間18日、サラゴサほか)サラゴサに新加入した日本代表MF香川真司(30)がホームで行われたテネリフェとの開幕戦にトップ下で先発し、念願のスペインデビューを果たした。1-0の後半35分までプレーし、2-0勝利に大きく貢献した。同FW岡崎慎司(33)がベンチ外だったマラガは敵地でラシンを1-0で下した。
まずまずのデビューを飾った。トップ下に入ったMF香川が、FKやパスでサラゴサのサポーターを魅了。3万人超を収容する本拠地が大歓声に沸いた。
「きつかったが、何より勝つことを意識した。最低限のことはできたかな。1週間しか練習していないし、ぶっつけ本番に近かった」
9日に電撃加入し、プレシーズンマッチを経ずに開幕戦へ。連係に不安を抱えていたが、前半2分にスルーパスで決定機を演出すると、後半26分にはループシュート。同35分に交代するまで存在感を見せつけた。
ドイツ1部のドルトムントを構想外になり、念願だったスペイン移籍を実現した。2部リーグにとって、日本のビッグネームの加入は驚きをもって歓迎された。交代でベンチに下がるとサポーターから背番号23に大きな拍手が注がれ、地元のエル・デスマルク紙も「質が高く、巧みなボールタッチと洞察力、決定的なパスを見せた」と高く評価した。