パワハラ疑惑でJリーグから調査を受け、13日から曹貴裁監督(50)が活動自粛している湘南ベルマーレは18日、J2町田ゼルビアと練習試合を行い、2-3で逆転負けを喫した。

前日17日にサガン鳥栖とのリーグ戦を戦っており、同試合に出場しなかった控え組中心で臨んだ。前半はMF山田直輝のゴールなどで2-1の1点リードで折り返したが、後半に2点を奪われ、逆転された。

前夜の鳥栖戦も後半ロスタイムの失点で2-3で敗れており、曹監督に代わってこの日も指揮を執った高橋コーチは「守備はしっかりしたポジショニング、正しい対応の仕方があると思う。それが昨日の(試合の)失点もそうですが、できてない原因だと思います」と振り返った。

曹監督体制時はしっかりとした位置取りで守ることができていたともいい「もともとできていたことをやれていないのは(指揮官不在の)影響があるのかもしれないし、僕の指導が足りないかったのかもしれない。足りなかったものは徹底していきたいと思います」と修正を誓った。

7月下旬に浦和レッズから加入し、移籍後初ゴールを挙げた前節ジュビロ磐田戦に続く得点を決めた山田は「最近は得点にこだわっているので、決められて良かったです」と話した。自身の加入後に、すぐに曹監督が活動自粛となった現在の状況については「自分が帰ってきたこのタイミングで、こういう難しい状況になるのは自分に対しての壁だと思います」と語り「その壁を自分で、自分たちでしっかり越えられるようにしたい」と力を込めた。

選手たちは鳥栖戦に敗れた直後のロッカールームで「1試合負けたその後が大事」と声を掛け合い、次戦へと気持ちを切り替えたという。この日の練習試合には負傷離脱していたMF梅崎司やMF菊池俊介らも出場し、復調をアピール。高橋コーチも2人の復帰については「ありがたいし、頼もしい」と語った。梅崎は「復帰して間もないので、コントロールしながらやりましたけど、いいシーンもたくさんできたんじゃないかなと思います」と敗れはしたものの内容には手応えを口にした。24日の次節ベガルタ仙台戦での公式戦復帰も見据え「そのために今日プレーさせてもらいましたし、みんなで切磋琢磨(せっさたくま)しながら出場できるようにアピールして勝利に貢献する、それだけです」と意気込んだ。