【新潟】急性白血病で長期離脱していた早川、岡山戦で1210日ぶりベンチ入り

スポーツ報知

 2016年に急性白血病と診断され長期離脱していたJ2新潟のDF早川史哉(25)が、17日の岡山戦(デンカS)で16年4月24日の名古屋戦以来1210日ぶりのベンチ入りを果たした。

 早川は筑波大から16年に新潟入り。ルーキーイヤーの名古屋戦後に急性白血病と診断された。同年11月に骨髄移植手術を受け、17年には治療に専念するため選手契約を凍結した。18年8月にトップチームの練習に合流。同年11月には契約凍結を解除していた。

 新潟ユース時代の11年には、U―17W杯で3得点をマークし8強入りに貢献した。18年10月にデンカSで行われた日本代表―パナマ代表戦は観客席で観戦。U―17W杯をともに戦ったFW南野拓実と、合宿中に約6年ぶりの再会を果たした。ゴールを決め3―0の快勝に貢献した南野は「史哉にゴールを届けられてよかった」と喜び、早川も「彼らのプレーを見ると、嫉妬よりもうれしさや前を向いて生きようという気持ちになる」と語っていた。

 病気の診断後に「みなさんに元気な姿をお見せできるように病気と闘います。自分らしく地道にこつこつと」と話していた早川は、今年6月に新潟市の「がん検診啓発アンバサダー」に就任。がん検診の大切さをアピールし、受診率向上を図る活動を行っている。長いリハビリを経てピッチに戻った姿は、同じ病気に苦しむ人たちの希望の光になるはずだ。

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