Ｊ１神戸に大分から完全移籍で加入したＦＷ藤本憲明（２９）が９日、神戸市内で行われた非公開練習でチームに初合流し、「ワクワクした気持ちで臨めた。関西人のノリが多くて、みんな仲が良いので飛び込みやすい。まだまだ成長していけるチーム。得点という部分で貢献したい」と笑顔で“初日”の感想を語った。

　トルステン・フィンク監督（５１）は「前線で決定力があり、非常に期待している。一つのタッチで試合を決めることができる選手なので獲得した」と、藤本を高く評価。次節大分戦（１０日、昭和電ド）のメンバー入りについては「彼を入れるか入れないかはこれから決めることになる」と言葉を濁した。

　藤本自身は古巣との対戦に意欲十分で「もう神戸の選手なので、そこはしっかり勝ちにいきたい。勝ち点３に貢献できるように結果を出したい」と表情を引き締めた。“敵地”では激しいブーイングの予想される。藤本は「大分のサポーターも受け入れてくれると思うので、そこは神戸でしっかり結果を出さないといけない」と、複雑な心中ものぞかせた。