【甲府】横谷繁「僕はまだ正直、優勝を狙っている」町田戦へ「戦う姿勢」強調

スポーツ報知
逆転優勝へ執念を燃やすMF横谷

 J2ヴァンフォーレ甲府は4日、山梨中銀スタジアムで町田と対戦する。今夏唯一の平日開催だった7月31日のアウェー水戸戦では、スタメン7人を入れ替え。0―1の後半ロスタイム2分にDF山本英臣(39)のゴールで追いつき、3連敗は免れた。首位・柏とは勝ち点12差と水をあけられたが、水戸戦の熱闘をベンチで見守っていたMF横谷繁(32)は「僕はまだ正直、優勝を狙っている」と話す。残り17試合であくまで優勝、自動昇格を狙って戦い続ける。

 「ありえないでしょ」。首位・柏と勝ち点12差、2位・京都と10差。優勝してのJ1復帰を胸に甲府に入団した横谷は、8位で昇格プレーオフ圏からも転落してしまっている状況に、そう悔しさをにじませた。

 「チャンスを決めきれず負けたり、ロスタイムに決めて同点という試合もあったが、トップと離れてしまった。正直、個人としてもチームとしても力不足かなと思う」。勝ち点3を重ねられず、ジリジリと離されている。苦境を打破するには一人一人の戦う姿勢の大切さを強調する。「そういう選手が何を出来るかというと、しっかり走ったり球際で戦ったりしないといけない。戦術もそうだけど、戦う姿勢がもっとあってもいいかなと思う」と話した。

 水戸戦はその「戦う姿勢」で勝ち点1を拾い、連敗を止めた。水戸に押され、先制点を許したが、後半47分、昨季まで主将を10年間務めた“ミスター・ヴァンフォーレ”DF山本英臣(39)が同点ヘッドを決めた。伊藤監督は試合後の会見で「今のチームのすごい力になる」と、ベテランに敬意を表していた。

 直近8戦で2勝1分け5敗。「目標を見失いかけていたけれど、甲府に来た意味を考えて、可能性がある限り優勝を目指したい」と横谷は独特の静かな口調で変わらぬ闘志を燃やした。「夏場の暑い中でも頭を使いながら、ここぞという時にパワーを使う。そういう選手が11人いるようなチームが強いと思う」。町田戦は夏季限定の赤いユニホーム第2戦。選手もサポーターも一致団結して燃え上がり、4戦ぶりの勝利をつかむ。(西村 國継)

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