【神戸】採点&寸評 イニエスタの超ロングアシストも実らず連敗
◆明治安田生命J1リーグ第19節 湘南3―1神戸(14日、BMWスタジアム平塚)
神戸は元スペイン代表MFイニエスタの“超ロングアシスト”も実らず、逆転負けでトルステン・フィンク監督(51)就任後初の連敗を喫した。試合は前半20分、自陣でGKからパスを受けたイニエスタが、右サイドを走るMF古橋へ約50メートルのロングパス。その古橋が左足で豪快なミドルシュートを決めて先制に成功した。しかし後半に入ると相手の勢いに飲まれ、同24分に左サイドを突破されると、最後は湘南FW山崎に決められて同点に。同29分にはDF西のクリアミスを日本代表MF杉岡に決められ、逆転を許した。さらに同33分、セットプレーからDFフレイレに押し込まれて3失点目。約10分間で3失点を喫した敗戦に、イニエスタは「チームとして90分間戦い切れていない。それが最終的に自分たちを苦しめている」と集中力を欠いた時間帯を悔やんだ。
以下は採点&寸評
トルステン・フィンク監督【5・0】
後半、相手に傾いた流れを途中交代で引き戻すことができなかった。
GK前川黛也【5・0】
失点は責められない。しかし簡単にロングボールを蹴り続けたプレーが、攻撃のリズムに悪影響を与えた部分も。
DF西大伍【4・5】
デート動画で話題の男がまさかのクリアミス。痛恨だった。
DF大崎玲央【5・0】
出場停止のダンクレーに代わり先発。必死に体を張ったが、報われなかった。
DF宮大樹【4・5】
競り負けた3失点目はセンターバックとして残念。ポジショニングのミスがあったか。
DF初瀬亮【5・5】
正確なキックでチャンスに絡んだ。イニエスタに直訴して自ら蹴った直接FKは、バーに嫌われた。
MF山口蛍【5・5】
ピンチの芽を幾度となく摘んだが、芽吹きが多発した後半は摘み切れなくなった。
MFアンドレス・イニエスタ【6・0】
高性能レーダーで50メートル先のチャンスも見逃さず。他にも絶妙スルーパスで敵を混乱に陥れた。
FW小川慶治朗【5・0】27歳の誕生日にアグレッシブなプレーはみせたが、1失点目は完璧に裏を取られた。
MF古橋享悟【6・0】
先制ゴールはゴラッソ。その後もイニエスタのパスに好反応をみせたが、雑なパスミスで決定機をつぶした場面もあった。
FWウェリントン【5・5】
高さと運動量で脅威にはなったが、FWとして最も肝心な決定力は発揮できなかった。
FWダビド・ビジャ【5・5】
質の高い動きはみせていたが、古橋のシュートがポストに当たって跳ね返ってきたシーンでみせた“Q(急に)B(ボールが)K(来た)”的反応は、らしくなかった。
途中出場
MF郷家友太【―】
時間短く採点なし
FW田中順也【―】
時間短く採点なし