ギリシャ1部PAOKでプレーするMF香川真司(32)が13日までにオンラインで取材対応し、ゴルフでマスターズを日本人初制覇した松山英樹(29=LEXUS)から受けた刺激を語った。当日は試合を終えて帰宅し「ちょうど(プレーを)していた」とテレビで歴史的瞬間を生観戦。見届けたあとは興奮して翌日午前3時ごろまで眠れなかったといい「アジア人がとったことのない優勝。2位とは天地の差。本当にすごい」と祝福した。

異国の地で戦い、国を代表する面では香川も数多くの重圧を背負い、経験してきた。だからこそ「日本人として誇りに感じた」と、言葉に力を込めた。同時に「選手の使命はピッチで結果を残すことだとシンプルに考えさせられた瞬間だった」。自身は代表復帰、そして22年ワールドカップ(W杯)カタール大会を目指し、ギリシャの地から再起を図る。松山の勇姿を刺激に変え、ここからふたたび力を証明する。

▽書籍発売 香川真司の自叙伝「心が震えるか、否か。」(幻冬舎)が、7日から発売されている。自身のサッカー人生についてのもの。小学生時代やC大阪時代をはじめ、ブンデスリーガのドルトムントでの覚醒、プレミアリーグの名門マンチェスター・ユナイテッド時代の経験についてもつづられている。日本代表として18年W杯ロシア大会にも出場するなど長く日本サッカー界をけん引してきた男の道のりが詰まっている。