J2ジュビロ磐田は13日、静岡県磐田市内で昨年2月以来、約1年2カ月ぶりに練習を公開した。

事前の抽選で選ばれた約70人のサポーターが、感染予防対策を徹底した中で練習を見守った。主将のDF大井健太郎(36)は「少しでも楽しんでほしいという思いはあった。こういう日常が1日でも早く戻ってほしい」。練習後には選手を代表してあいさつし、充実した表情でグラウンドを後にした。

チームは前節松本山雅戦で勝利し、今季2度目の2連勝を飾った。ここ2試合で1失点と守備が安定してきている。ミスが失点に直結していたリーグ序盤の戦い方を修正。自陣での守備は中央を固め、攻撃面はシンプルに背後を狙うロングボールも増えた。

ボールをつないで崩す理想のスタイルに固執せず、勝利を最優先に考えた現実的な戦い方で勝ち点を積み上げている。大井は「僕らは(J1に)昇格しなければいけない。勝ちながら成長していければいい」と強調。18日のアウェーSC相模原戦(ギオンス、午後1時)も結果を求めて戦うつもりだ。昨季1度もなかった3連勝が懸かる一戦。MF伊藤洋輝(21)も「チームが勝てるように準備をするだけ」と力を込めた。【神谷亮磨】