大仁田厚が今年も「爆破甲子園」開催 いずれは米国で「甲子園」も?…金曜8時のプロレスコラム

スポーツ報知
大仁田は20日に東京・巣鴨のプロレスショップ闘道館でミス・モンゴルと「師弟ぶっちゃけトーク! FMWの真実、全部話します」に出演した

 甲子園に金属音が響き、センバツ高校野球は2回戦に突入する盛況を見せているが、元参院議員でプロレスラーの大仁田厚(63)が5月2日に、神奈川・鶴見青果市場で「爆破甲子園2021年春」を開催することを発表した。「春です。そう、甲子園の季節がやって来ました! ということで、爆破甲子園を今年も開催します。今回の爆破甲子園は、甲子園という原点に戻り、トーナメントを復活させます。みんなで電流爆破を通じ、日本を明るくしていきましょう」

 DDTとノアを擁するサイバーファイトの高木三四郎社長(51)とのコラボプロデュースで誕生した「爆破甲子園」は、19年11月17日に初開催され、昨年11月29日に続き、今回で3回目になる。昨年春はコロナ禍で中止となっていただけに、春は2年越しの初開催となる。舞台はいずれも鶴見青果市場で甲子園では決してない。立ち技格闘技のK-1は、高校生によるトーナメント「K-1甲子園」を開催しているが、爆破甲子園には高校生が出場したことがない。

 大仁田に、そこを突っ込んでみると「“爆児”が有刺鉄線電流爆破バットを振り回すから爆破甲子園なんじゃ」と強引に説明してくれた。「原点」の第1回トーナメントは、プロレスラーのみならず、格闘家、アスリートを一般公募。大仁田ファンで知られる16年リオ五輪・卓球男子シングルス銅メダリストの水谷隼がツイッターで応じるなど番外戦もあったが、昭和の大横綱・大鵬の孫で元関脇・貴闘力の長男である納谷幸男、元ONE世界ライト級王者の青木真也らが出場。「爆破甲子園トーナメント決勝戦~電流爆破8人タッグデスマッチ」で大仁田と初対戦し、大仁田が毒霧、爆破バットで納谷に勝利している。

 昨年は史上初の空中時限爆弾&電流爆破バット6人タッグデスマッチで、大仁田はメカパンディータ、ランボー川村と組んで、杉浦貴、NOSAWA論外、門馬秀貴組と対戦。杉浦がメカパンディータを一本足打法で爆破し、大仁田組が敗戦。今回は「爆破甲子園春のタッグトーナメント2021」として全4チームが参戦。勝俣瞬馬&MAO組の出場が25日に発表された。

 大仁田は21日に、元ライバルのミスター・ポーゴ(関川哲夫さん、2017年に66歳で死去)が設立したWWSの20周年記念大会に友情出場した。群馬・伊勢崎市の予定だったが緊急事態渦中で会場が使用禁止となり、埼玉・寄居町に変更しての強行軍に。ストリートファイト有刺鉄線ボード6人タッグデスマッチで、大仁田はマグニチュード岸和田、高瀬直也と組んで、グレートポーゴ、藤田ミノル、ミス・モンゴル組に快勝した。

 米国時間7日には米AEWでケニー・オメガとジョン・モクスリーがAEW世界選手権を有刺鉄線電流爆破デスマッチで戦ったが、爆破の迫力が今ひとつ。米国でも“デスマッチの教祖”としてレジェンドとなっている大仁田の爆破マッチの映像と比較され、立会人に指名されていた大仁田への待望論が渦巻いている。

 「世界各国のファンから要望が届いている。現状ではコロナ禍で直接持ち込むのは難しいので、インターネットで全世界に向けて俺の電流爆破デスマッチを配信していきたい」と大仁田。福岡県に専用アリーナを確保し、電流爆破の世界配信を計画している。いずれは米国で「甲子園」開催という邪道ならではの夢も見据えている。(酒井 隆之)

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