1回の放送に50場面も! NHK大河「青天を衝け」演出の秘密と、上白石萌音に川栄李奈も登場する第6回みどころ

スポーツ報知
第6話から初登場する川栄李奈(中央)

 俳優の吉沢亮(27)が実業家・渋沢栄一を演じるNHK大河ドラマ「青天を衝け」(日曜・後8時)の第6回「栄一、胸騒ぎ」(21日放送)に、話題の新キャストが続々登場する。徳川慶喜(草ナギ剛)の正室である美賀君役に川栄李奈(26)。上白石萌音(23)が演じる篤君は、2008年の大河「篤姫」で宮崎あおい(35)が演じたことでも知られる 

 今年秋の連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」でヒロインを演じる3人のうち2人が出演するにぎやかな展開。となると、残る一人の深津絵里(48)も…と予想するが、番組関係者によると「キャストについてはお答えしていない」とのこと。

 物語は、侍だらけの政変に華やかさが出てくる“江戸編”に負けじと、“深谷編”でも恋の花が咲き始める。橋本愛(25)演じる千代が、ついに栄一に思いを告げる。今後は進展も注目ポイントになるだろう。インタビュー取材で「女の子がキュンキュンするためのシーンが…」「私は小っ恥ずかしくて、本番までに恥ずかしさをとるのに一生懸命でした」などと顔を赤らめていた橋本。家業に勉学、剣術にも励む質実剛健な栄一の日々に新たな要素が加わる。

 前回14日放送の「栄一、揺れる」も大忙しだった。理不尽に金をむしり取る代官に怒る栄一、姉・渋沢なか(村川絵梨)の縁談の破談。さらに大地震が発生し、浦賀に停泊中の外国船が津波で沈没した。江戸も城や町が壊れて大わらわ。徳川斉昭(竹中直人)も大激怒から大号泣、と息もつかせぬ展開だった。もちろん、番組名物となった徳川家康(北大路欣也)の歴史教室も盛り込まれている。

 45分の放送時間に詰め込まれた場面の数は回想を含めて42カット。単純計算すると、約1分ごとに次の場面がやってくる。実は「青天を衝け」では、第1回から場面数が50前後もある。番組関係者が「かなり多いはず。合戦が多い作品は場面数が減るため、他の大河と単純比較はできないが、『青天―』は話が細かい」と明かす演出方法。視聴者を飽きさせないスピード感あふれる展開の秘密は、ここにある。

 前回の視聴率は16・2%で前週より0・7ポイント上昇。放送関係者の中には「近代ものの大河は数字で苦戦する」との指摘もあるが、開始1か月を経過してこの数字は、まずは「安定飛行に入った」と考えられるのではないだろうか。(NHK担当・浦本 将樹)

※数字はビデオリサーチ調べ、関東地区

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